ミスコンに誘われて

ビジネスコンテスト受賞時のボーカロイドMEIKOのコスプレをしている鈴木さん

── 鈴木さんはミスコンにも多数出場経験があるそうですね。

 

鈴木さん:ミスコンは3回出ました。初めて出場したのは「ミス総理大臣コンテスト2017」というコンテストで、グランプリを取りました。

 

他にも、「ミス・マンダリンコンテスト」という中華圏のミスコンで2018年にファイナリスト、同じく2018年に「ミスワールド日本大会」では実行委員長賞、ミス・ヨガ賞をいただきました。

 

── ちなみに、「ミス総理大臣コンテスト2017」とは、どのようなものですか?

 

鈴木さん:「ミス総理大臣コンテスト」は、「こんな日本にしたい」という思いを持った候補者が、政策プランを作ります。わかりやすくいうと「日本一、総理大臣に近い女子大生」を決めるコンテストでした。

 

一般的なミスコンとの違いは、「これからの日本の社会をどういうふうに変えていくのか」という自分の掲げるマニュフェストを、政策資料をもとにプレゼンして、その内容でグランプリを決めます。私はシンクタンクの人にも協力してもらい、かなり力を入れて挑んだので、グランプリが受賞できて本当に嬉しかったです!

 

また、さらにご縁があり、同じ年の11月には、外務省「クールジャパン」政策の一環として、イタリアで開催された文化交流会「Lucca comic&Games」に、パフォーマーとして参加しました。

 

── それはかなり貴重な体験ですね!ご自身の強みにもなりそうです。

 

鈴木さん:強みと言えば、私は、語学が趣味で5か国語話せるんですよ。語学が堪能な人、コスプレが好きな人、それぞれたくさんいますが、語学が堪能でコスプレが好きなのは、なかなかいないかなぁと。

 

また、私は武道や格闘技もやっていて、アクロバットもできます。自分の好きなことや強みを掛け合わせると、唯一無二の個性になるなと。

 

── サークルに起業にミスコン。かなり多忙ですが、学ぶことも多かった時間だと。

 

鈴木さん:学生時代は「やりたいことが見つからない」ともがき苦しんでいたところもあります。だからこそ人から誘われたもので興味があるものは全部やってみたんです。

 

おかげで、すごくいい経験ができました。今思い返しても、あの時間は無駄じゃなかったな、と。

 

PROFILE 鈴木柚里絵さん

すずきゆりえ。1991年生まれ。声優。忍者。東京大学、東京大学大学院卒。日本、中国、韓国の武道を取得。「ミス総理大臣」グランプリ受賞、政府公認のコスプレイヤーとしても活動した。

 

取材/文 間野由利子