「お水は冷蔵庫か〜」と食事中に親が席を立ち、それを見た子どもがウロウロ歩き出す。その子に親が「ごはん中でしょ!」と思わず怒り口調に…。「これってしかたない状況ではあるんですが、怒る前にできることがある」と、俳優で脚本家の池田鉄洋さん。そのアイデアはうなずくことばかりでした。

 

「絶対に怒らないようにしています」と話す池田鉄洋さん

「静かに」と怒る前に極厚マットで防音すればいいだけ

── ご自分のなかで決めている「子育てのマイルール」はありますか?

 

池田さん:できるだけ「怒らないこと」を心がけています。人に迷惑をかけそうなときにはその場できちんと注意しますが、それ以外の場面では、「いや、ちょっと待てよ。これは本当に子どもが悪いのか?」と自問自答するようにしているんです。

 

── どういうことでしょう?

 

池田さん:じつは、「これって前もって環境を整えておけば怒らずに済んだのでは?」というケースって意外と多いんじゃないかと思って。

 

元気にはしゃぐ子どもたちに「静かにしなさい」「危ないからじっとしていなさい」とはできれば言いたくない。だから、近隣に迷惑がかからないように極厚のマットを敷き詰めたり、危ないものは極力しまっておく。

 

「片づけなさい」と怒る前に、モノの定位置を決めて目印をつけ、片づけやすいように誘導する。そうした工夫や努力のないまま、頭ごなしに怒るのは大人として怠惰じゃないかなと。

 

とくにコロナ禍は家にいることが多くて、誰もがみんなカリカリしがちでしたから、怒らずに済むにはどうしたらいいかを考えながら過ごしていましたね。とはいえ、そんな余裕がないのが育児だったりするわけですが…。