体のあちこちにガタがやってくる50代。そんなことはお構いなしに、夢中に「たかい、たか〜い」をねだる娘たち。“足腰の筋肉がほしい!”、切実だけど、ちょっとおかしい池田鉄洋さんのパパっぷりが素敵です。
玄関開けたら飛びかかってくる娘と“五十肩問題”
── 現在、5歳と7歳の女の子のパパとして、子育てに奮闘中の池田さん。noteでは、娘さんたちに翻弄されるアラフィフ育児の様子をユーモアたっぷりに綴っていらっしゃいます。
池田さん:45歳のときに長女、47歳で次女が誕生したのですが、娘が成長するとともに、自分の老いを実感します。
子どもたちが大好きな「たかい、たか~い」も五十肩で満足にできず、ジャングルジムへは身体が硬くて入れない…。
絵本を読むのも老眼で目がかすんで苦戦、ガチャガチャのトリセツも文字が小さくて毎回フリーズして、裸眼では読めません。
パワーがありあまる2人の相手をするには、体力も筋力も絶対的にたりない。うちはまだ女の子だからマシですが、男の子だったら相手ができなかったかもしれないです。
── 本来なら自分の体を労わらなくてはいけない年代にさしかかっていますが、子どもは、そんなのお構いなしですよね。
池田さん:毎日ヘトヘトです(笑)。仕事から帰宅してガチャッと玄関を開けたとたん、2人の娘がタタタッと階段から降りてきて、3段目あたりから飛びかかってきます。娘たちをガシッと受けとめるたび、体が悲鳴をあげています(笑)。
じつは中学生のときからぎっくり腰持ちで、つねに腰に爆弾を抱えている状態。玄関前で深呼吸して態勢を整えてから、「よしっ」とドアを開けるようにしています。
── 家に入るのにもそんなに気合いが必要なんですね(笑)。でも、中学生からぎっくり腰とは大変ですね。
池田さん:中学時代、お風呂上りに体を冷やしていたら、急に腰の痛みに見舞われ、そこからぎっくり腰が癖になってしまって。
しかも、劇団員時代は、10キロほどの重さになる公演チラシを背負って地下鉄で移動していたので、さらに状態が悪化しました。
それ以来、できるだけ腰に負担をかけない生活をしてきたのですが、そんな事情を知らない娘たちは、無邪気に「たかい、たか~い」を何度もねだってきます。
妻が、「パパは腰が弱いからね」とフォローしてくれるものの、子どもたちの要望にはできるだけ応えたい。ですから、腰のケアのためにはいろんなことをしてきました。