20代が「ババア」と卑下するのを見て決意
── 確かに、当時は良い意味ではあまり使われていなかったですね。そんななか、Twitterで46歳(当時)と年齢を公表されたのはどういった思いがあったのですか。
鷹村さん:一番最初に公表したときは、めちゃくちゃ勇気がいりましたね。
女性って、20代がいちばん感情が揺れ動いている時期だと思うんです。特に私たちの世代は25歳を過ぎたら売れ残り、みたいに言われていた風潮もあったし、女性としての旬が終わってしまうように感じていて。
レイヤーのなかにも、まだ20代なのに自分のことを「ババア」って卑下している子がいたんです。当時私は38歳だったのですが、そんな子たちを見て「まだまだ20代は若いよ!」って伝えたくて、年齢をカミングアウトしました。
── カミングアウトされた当時、30代のレイヤーは珍しかったのですか。
鷹村さん:そうですね。30代後半で年齢を公表している人はあまりいなかった気がします。今はだいぶ30代のレイヤーさんも増えてきたし、「実は私も40代なんです」ってカミングアウトしてくれる人も出てきましたね。
── 年齢に対する偏見も、変わってきたのですね。
鷹村さん:もう令和の時代なので、20代おばさん説はすでに終わっているというのを伝えたい。みんないくつになっても、好きなことを楽しもうよって常に思っています。
── 2人のお子さんは、ママがコスプレをすることについてどのような反応を?
鷹村さん:「ママはコスプレ好きだね」っていうぐらいですね(笑)。上の子は今中3ですが、自然とオタクに育っているんですよ。イベントにも行ってみたいと言っているのですが、受験生なので「高校に受かったらね」と伝えています。
── お聞きしていると、自分の趣味と育児をきちんと両立されている印象です。趣味との両立はどのようなことに気をつけていますか?
鷹村さん:私の持論なんですけれど、「お母さんが笑っている家庭は幸せ」だと思っているんです。自分のやりたいことを我慢しないって決めています。
たとえば、夫婦間でも夫がゴルフに行くのに、自分が何かを我慢をしていると、気持ちよく「いってらっしゃい」って言えないと思うんです。人が楽しいことをしていても、「それ、いいね」って言える自分でいたいので。