1999年にデビュー後、瞬く間にブレイクした加藤夏希さん。その後、人気絶頂期の2014年に結婚し、現在は3人の子どもの母として賑やかな日々を過ごしていると言います。夫の出会いから、芸能人だからこそ恋人と交際を続ける難しさ、なぜ、プロポーズは滝行だったのか(全5回中の1回)。
相手の人生に染まろうとしていた
── 旦那さんと出会った経緯を教えていただけますか。
加藤さん:もともと共通の友人がいたんですけど、仲良くなったきっかけは共通の趣味でもあるオンラインゲームです。友達みんなと集まって食事へ行くだけでなく、ゲーム上でも一緒に遊ぶようになり、どんどん距離が縮まっていきました。
── 加藤さんが共通の趣味以外に、旦那さんに惹かれたポイントはありますか?
加藤さん:いちばんは、飾らずありのままの自分でいられたことです。夫といると、自然体で頑張らずに過ごせたんですよね。そういう相手は初めてでした。
夫に出会う前の私は、「相手の人生に染まろう」と、無理して頑張ってしまうところがあって。相手の好みに合わせて、メイクやファッション、髪型を変えていました。
基本的におつき合いする人とは、「いつか結婚する」という意識でいたので、彼ウケだけではなく彼のお義母様にも好まれるように、女子アナ系の外見を徹底したことも(笑)。実際の自分とはかけ離れていて、時間が経つとボロが出るとわかっていたのに。
でも、夫とは友人として出会っていて、すでに素の私を見せている。友人の延長でこのまま家族になると、私はすごくラクに生きられるだろうなと思いました。
──「家族」というワードが出ましたが、交際前から結婚を意識していたのでしょうか。
加藤さん:交際を申し込まれたときに、「私は年齢的に結婚前提じゃないと難しい」と伝えたんです。夫も「もちろん!」と合意してくれて。ほどなくして会社に、「結婚を前提におつき合いしている人がいます」と報告しました。
── 恋人ができたら会社へ報告が必要とか、芸能人の交際は大変そうです。
加藤さん:交際中は食事へ行くときも別々に入店するとか、第三者を入れるとか。独身中に交際を報道されてしまうと関係各所にご迷惑をおかけしてしまうので、細心の注意を払っていました。悪いことをしているわけではないのに、ひっそりと生きていましたね。