「ウェルカムベビーのお宿」をご存じでしょうか?ミキハウス子育て総研が2008年から始めた事業で、現在全国およそ90か所の宿が認定を受けています。認定第1号のオリエンタルホテル 東京ベイでは、今月から赤ちゃんとの初めての旅行を応援する宿泊プランをスタートさせました。明治とホテルがタッグを組んで始めたサービスには、お子様はもちろん、ママが楽しめる内容も。コロナ禍も3年目となる今、旅行業界の工夫について取材しました。

511室中100室以上がお子様連れファミリー向け

東京ディズニーリゾート(R)のパートナーホテルである千葉県浦安市のオリエンタルホテル 東京ベイは、ディズニーランドと一緒に宿泊を楽しむ方が多いといいます。

 

フロントの側には去年オープンした「ティロワール」。フランス語で「引き出し」を意味する宿泊者専用アメニティ施設には、サイズが選べる子ども用のパジャマやおむつ、女性に嬉しいヘアオイルなど、滞在中に嬉しいアイテムが充実しています。

 

アメニティの一番人気、カラフルなカプセルに入ったヘアオイルは好きな香りが選べる

511室のうち、100室以上がお子様連れファミリー向けの部屋で、11階は0〜3歳を対象にした「ベビーズスイート」、12階は4歳〜6歳を対象にした「キディスイート」というコンセプトフロア。

 

部屋はコルク床で靴を脱いで過ごせるほか、ローベットを設置し、客室にある家具の角も丸くして安全面にも配慮。お風呂に洗い場があるのも特長です。

 

こちらのホテルが今月6日から3月末までの期間限定でスタートしたのは「はじめての旅行でも安心!滞在中の明治ほほえみ らくらくミルク付き!ベビーにもママにも嬉しい特典満載の応援プラン」。

 

42平米の広さがある「オランジュ」。可愛い装飾が壁に施されている

2019年から発売がスタートした乳児用液体ミルクを手がける明治とのコラボレーション企画で、液体ミルクのほか、おしり拭きやベビーローションなどの育児グッズがついているため、少ない荷物での旅行が可能です。また、子連れでの旅行を楽しむためのコツや持ち物をまとめた「ファーストトリップ How toガイド」も読むことができます。

 

プランにはホテル内の美容室でヘッドスパやトリートメント、歯科で歯のクリーニングなどを受けられる、ママが「おひとり様」で楽しめる特典も。

 

「産後ケア施設にヒントを得て、ご滞在中にママにもゆっくり過ごしていただく時間を取っていただくプランを盛り込みました。滞在中の短い時間ではありますが、少しの間、お子様と離れてリフレッシュしていただけたらと思います。

 

ブッフェ形式のレストラン グランサンクにあるドーナツウォール。色とりどりのドーナツは見ているだけでワクワク!

コロナ禍でただでさえ旅行のハードルが上がり、この時期に小さいお子様がいらっしゃるご家庭はさらに心配だと思います。安心して、身軽に旅行を楽しんでいただけたらと思っています」(HMJオペレーションズ マーケティング第1部シニアマネージャー 馬場一美さん)

 

こちらのホテルは、コロナ禍で一時期、レストランをクローズするなどの対応をしてきましたが、昨年秋からスタートした全国旅行支援も後押しして、現在ではコロナ禍前の稼働率に戻りつつあるそうです。