── 特に思い入れのある作品とその登場キャラについて教えていただけますか。

 

ねこまきさん:やはり『ねことじいちゃん』の大吉じいさんとタマが一番思い入れのあるキャラクターです。

 

私の祖父母の家がモデルで、幼い頃の心に残った風景を絵にしていて。今となっては見ることのできない風景なので大切にしています。もうすぐ9巻が発売になりますが、まだまだ描きたりないと思っていますね。

 

『ねことじいちゃん』(KADOKAWA)
妻に先立たれた大吉じいさんと飼い猫・タマの何気ない日常を描いた、ノスタルジーを感じさせる作品 『ねことじいちゃん』1巻2話(KADOKAWA)より (C)ねこまき

── 漫画家になられたきっかけは、ブログにアップしていた飼い猫のイラストが編集者の目に留まったことだったそうですね。特に初期の頃は、飼い猫をモデルにしたキャラを描かれていたのでしょうか。
 

 ねこまきさん:『まめねこ』の「あずき」と「だいず」にはモデルはいなかったのですが、当時子猫から育てた猫を飼っていて、その子の仕草を参考にしました。「可愛い!」と思った仕草を全部入れた感じです。

 

飼って初めてわかったことですが、猫がトイレの掃除を要求してくるのがおかしくておかしくて。掃除するまで許されないという(笑)。

 

『まめねこ』1巻1話より (C)ねこまき
主人公が友人から猫を譲り受ける場面。子猫の可愛さに悶絶必至…! 『まめねこ』1巻ひとさやめ(さくら舎)より (C)ねこまき