娘想いの母親をもつ心優しい主人公。一見その親子関係は穏やかなようにも見えますが、互いが相手を思いやっているからこそ向き合えないこともしばしば。「毒親」「自立」「恋愛」をテーマとした、福々ちえさんの贈る『息苦しいほどやさしいママと逃げたい娘のお話』。悩みつつも前進していこうとする主人公、その先にあるのは…?

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【第3話】「下心がなかったとは言えない」私が実家を出たもうひとつの理由

待ちに待ったひとり暮らし。これまで優しい母親に育てられ、なにひとつ不自由のない家庭で育った娘にとって、“いい娘”を演じ続けるのには多少の息苦しさがありました。

 

ひとり暮らしは自立のため…ではありながらももうひとつの理由が。大好きな大好きな彼と気兼ねなく会えるように。そんな彼と好きなようにすごせる場所がほしかったから。親からの干渉がなくなったひとり暮らしは、夢いっぱいなのでした。


作/福々ちえ