弟が言い放った「ヘルパーを雇うなら払ってよ」

「週末、実家に通うようになって3か月近くたちますが、心身ともに本当にきついです。上の子が中学受験をする予定なので、その準備があります。

 

さすがに弟に『もうムリだよ』と言うと、弟は『じゃあ、私費でヘルパーさんを頼むしかないけど、費用は姉さんが払ってね』って。

 

うちは夫がコロナ禍で失職し、いまはパートで働いているので、とてもヘルパーさんの費用は出せない。

 

『子どもに私立受験させるのに、親のためにはお金を出せないんだね』と責められました」

 

母を見捨てるつもりはないけれど、カオリさんにとってはいまの自分の家族が大事。離婚して気楽な独身に見える弟には、それがわかってないと彼女は言います。

 

「弟は『じゃあ、オレが土日に見るから、姉さんは平日。そういう方法もあるよ』と。私も仕事をしているのをわかっているくせに、そうやって脅しみたいなことを言ってくる。

 

あんな子じゃなかったのに、とグチも言いたくなります。夫は自分のことで精一杯だし、この先、仕事が見つかるかどうかで気持ちも疲れている。母のことで、私は追いつめられていく気がしています」

 

カオリさんの友人がやはり介護問題で苦労しているそう。

 

友人が「私はひとりっ子だから、何でもひとりでやらないといけない。きょうだいがいる人は羨ましい」と言ったとき、カオリさんは“それは違う”と言いました。