親子で楽しめる!おすすめミュージアム    

── 実際に子どもと行くのにおすすめのミュージアムを教えていただけますか?

 

Naomiさん:
もちろんです!今回は常設展やコレクション展が充実していて、子どもも大人も気兼ねなく楽しめる、東京近郊のミュージアムを2つご紹介しますね。

    

ちひろ美術館・東京 

絵本画家・いわさきちひろの自宅兼アトリエ跡に建てられた絵本美術館。子どもが人生で初めて訪れる「ファーストミュージアム」として親しめるよう、設備が整えられています。

 

全館バリアフリーで授乳室や貸出ベビーカーも完備。子どもが鑑賞しやすいよう、作品が低い位置に展示されるなど隅々まで心配りが感じられます。

 

絵本が約3000冊ある「図書室」や、玩具で遊べる「こどものへや」も。優しい作品に囲まれ、ほっこりしますよ。  

 

「ちひろのアトリエ」は、ちひろのアトリエを部屋ごと復元し、人間・ちひろに出会える空間に(撮影/大槻志穂)

             

千葉市美術館

千葉ゆかりの作品から、近世・近代の日本画や版画、現代美術まで、バラエティに富んだコレクションが見られます。

 

館内にある「つくりかけラボ」は必見。アーティストが滞在制作しながら、訪れた人とともに作品を完成させていきます。子どもと一緒に参加すれば、新たな体験となるはず。

 

もちろんおむつ交換台や授乳室、貸出ベビーカーも完備されています。

 

千葉市美術館の「びじゅつライブラリー」は、美術にまつわる図書約4500冊をそろえた図書室。子どもがアートと初めて出会う絵本や児童書も数多く所蔵

このほかにも、国宝や重要文化財を含む約12万件もの収蔵品が圧巻の「東京国立博物館」や、戦後美術の革新的なコレクションが楽しめる「東京都現代美術館」などもおすすめ。

 

見応えのある展示はもちろん、授乳室などの設備もあるので、ぜひ子どもとゆったり過ごしてみてください。

 

PROFILE Naomiさん

アート、デザイン、工芸にまつわるインタビュアー・ライター・企画編集・ミュージアムコラムニスト。展覧会や作家紹介などを、自身のSNSやnote、Podcastなどで発信。

 

取材・文/木村和歌菜 画像提供/千葉市博物館、ちひろ美術館