ふぇぐさん:
実はゲームを始める前は、大学の留年が決まっていたダメ大学生でした。何か特別なことをして留年したわけでもなくて、フラフラ遊んでいたら卒業できなくなってしまって…。

 

僕が大会で優勝できたのは、『シャドバ』はまだリリースされてから1年経っていない頃で、そこまでやり込んでいる人が少なかったのもあると思います。大会で優勝したのが2017年の3月で、プロリーグができたのが2018年5月なので、本格的にゲームを始めて1年ほどでプロになったことになりますね。

 

プロゲーマー・ふぇぐさん
インタビューに丁寧に応じるふぇぐさん。合間に笑顔も!

── 最初の活動はどのような感じでしたか?

 

ふぇぐさん:
最初の大会で優勝して動画番組などに出演オファーが来たりしたんですが、そのときは“割のいいバイト”くらいに考えていました。でも、自分を取り巻く環境が変わってきて、だんだんと「ゲームを仕事にするのもアリかもしれない」って考え始めて。

 

実は当時は、あと1年留年しても卒業できるかわからない状況だったんです。親からは、留年分の学費は払えと言われていたくらいで。自分の人生がどうなるんだろうって落ち込んでいたのですが、そこでゲームに救われました。

 

── 大会での優勝が、人生を変えたのですね。

 

ふぇぐさん:
いろいろな偶然が積み重なったのだと思います。だから競技ゲームに出会わなかったらどうなっていたのだろうっていうのは、今でもちょっと考えたりしますね。