24歳でオンラインゲーム『Shadowverse(シャドウバース)』の世界大会「ワールドグランプリ2018」で優勝、日本のeスポーツ大会史上最高金額となる賞金100万ドル(約1億1000万円)を手にし、話題となったプロゲーマーのふぇぐさん。プロゲーマーになったきっかけは同窓会気分で参加したある大会だったそう。お話を聞きました(全4回中の2回)。

大学を留年もゲームの世界大会でいきなり優勝

──「2021年 小学生『将来なりたい職業』ランキング」(日本FP協会発表)では、プロゲーマーが7位にランクインしています。子どもたちからもいち目置かれる存在のプロゲーマーですが、プロゲーマーになったきっかけは?

 

ふぇぐさん:
僕の場合は、まず『シャドバ(シャドウバースの略、以下同)』の大会で優勝したのがきっかけです。

 

当時は大学生だったのですが、昔のカードゲームの友達たちが『シャドバ』の大会に参加するって聞いて。それまで疎遠だったけれど、そこの会場に行けばみんなに会えるかなって半ば同窓会気分で参加しました。

 

せっかくだから、昔の仲間に『シャドバ』のルールを教わりながら大会を楽しもうと。そうしたら、ゲームに強い友人から教わったのもあって、優勝して400万の賞金を獲得できたんです。

 

プロゲーマー・ふぇぐさん
長時間のプレイにはゲーミングチェアが必須だそう

── 最初にエントリーした大会で優勝されたのですね!

 

ふぇぐさん:
そうなんです。それをきっかけに、ネット配信の番組に呼ばれるようになりました。そこで「eスポーツというプロのゲームの世界があるんだ」って興味がわいて。

 

── そこで本格的にプロゲーマーを目指したのですか。

 

ふぇぐさん:
最初に優勝したのが2017年で、その翌年に『RAGE Shadowverse Pro League』というプロリーグが始まったんです。そのときに、リーグ戦に参加したいプレイヤーを公募していたので応募しました。書類選考の後に、面接や実際にゲームをプレイしたりもして、まるで就活みたいでしたね(笑)。そこでプレイヤーとして選ばれてプロゲーマーになった感じです。

 

── eスポーツもプロ選手として、チームに所属する形なのですね。

 

ふぇぐさん:
プロリーグに参加するためにはどこかの企業に所属しなければならないのですが、僕は今年から吉本興業の『よしもとゲーミング』というeスポーツのチームに所属しています。『シャドバ』では、ほかにも読売ジャイアンツや、横浜F・マリノス、ソフトバンクの企業チームもあるんですよ。

 

── 大きな企業やチームが参画しているのですね。ちなみにゲーマーになる前は、どのように過ごされていたのですか?