「トーハク」の愛称で知られる東京国立博物館は、2022年に創立150年を迎えました。これを記念した特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」〈12月18日(日)まで会期延長〉は、チケットの予約枠が連日いっぱいになるほどの人気に。また、特別展会場特設ショップで販売されているオリジナルグッズも、SNSなどで話題になっています。大きな反響を呼んだ背景について、展覧会の主催者にお話をうかがいました。

※事前予約制(日時指定)です。予約状況や開館日時の最新情報など、詳細は展覧会公式サイトにてご確認ください。

いちばん人気のグッズは「銅鐸抱き枕」!?

── 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」が大人気で、Twitter上では10月と11月にかけて「#トーハクチケット」というハッシュタグがトレンド入りしました。なぜこれほどまでに話題になっているのでしょうか?

 

主催者:
今回の特別展では、会期中に展示替えを行いながら、東京国立博物館が所蔵する国宝89件すべてを展示しています。すべての国宝がひとつの展覧会で展示されるのは150年の歴史上初めてのことで、まさに奇跡的ともいえる展示が実現しました。

 

また、国宝に加えて東京国立博物館が所蔵するさまざまなジャンルの名品や、歴史を物語る多彩な関連資料も展示されています。こういった展示内容にご期待いただいた結果ではないかと考えています。

 

東京国立博物館の創立150年記念となる特別展なので盛り上がりを期待しておりましたが、予想以上の反響をいただきありがたいですね。

 

(左)3年にわたる全面修理を経て、修理後初公開となる武人埴輪の代表作「国宝 埴輪 挂甲の武人 群馬県太田市飯塚町出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館蔵 通期展示」(右)武人埴輪をモチーフにしたグッズ「埴輪 珪甲の武人ぬいぐるみ」
(左)3年にわたる全面修理を経て、修理後初公開となる武人埴輪の代表作「国宝 埴輪 挂甲の武人 群馬県太田市飯塚町出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館蔵 通期展示」(右)武人埴輪をモチーフにしたグッズ「埴輪 珪甲の武人ぬいぐるみ」

 

── SNSでは「グッズがかわいい!」「ほしい!」という声も多数見られました。

 

主催者:
私たちもSNSで反響を知り、ありがたいと思っています。商品開発にあたっては、常設のミュージアムショップで取り扱う商品との差別化を意識しました。

 

また、今回展示される89件の国宝作品をできる限り多く商品化するようにしました。