モーニング娘。として活躍していた保田圭さん。しかし、メンバーになってしばらくは、歌やダンスに自信が持てず、どんどん落ち込んでいったと語ります。個性的なメンバーが多い中で、保田さんが得たものとは(全4回中の1回)。
電車で号泣しながら帰った
── 保田さんは、子どもの頃から歌を歌うことが好きだったそうですね。
保田さん:
自分の歌声を毎日カセットに録音して、繰り返し聴いてました。どうしたらもっと上手くなるんだろうって、研究するのが好きでしたね。
── その後、保田さんが17歳のときに、モーニング娘。の追加メンバーのオーディションを受けることに。オーディションの手応えはありましたか?
保田さん:
もう、全然ダメでした。つんく♂さんに初めて会って、つんく♂さんの第一声が「モーニング娘。っぽくない」でしたから。「モーニング娘。」のオーディションを受けに来てるのに、「モーニング娘。っぽくない」って、なんだろうって。
当時、安室奈美恵さんに憧れていて、金髪メッシュにカラコンだったんです。でも、もともと引っ込み思案な性格が裏目に出たのか。クールでカッコ良く気取ったつもりが「暗い」「すごく地味」って。最後は「踏み台にされそうなタイプだね」と言われて、オーディションが終わりました。
── なかなかシビアですね…。
保田さん:
電車で号泣しながら帰りましたね。当時17歳でしたが、もうパニックというか。「踏み台にされそうって何…?」って。今でも、「あれ、どういう意味だったんですか?」って聞きたいと思いながら、怖くて聞けてないです。