InstagramとTwitterで50万人以上のフォロワーに支持されている、3人の子どもを育てるパパ・木下ゆーきさん。飲み会風に赤ちゃんにミルクを飲ませる動画や狂言風に離乳食を食べさせる動画など、思わず笑って拡散したくなる子育て動画が誕生した背景には、絶賛子育て中のパパならではの苦労がありました。

「産後、久しぶりに笑えました」というコメントが

── 飲み会風にミルクを飲ませる動画、赤ちゃんがどんどんごきげんになっていく感じがリアルです。

 

木下さん:
普通にあげてもミルクを飲んでくれないときに、苦しまぎれに「社長、もっと飲んでくださいよ〜」と勧めてみたんです。

 

「離乳食を食べさせるテクニック」の動画も、なかなか食べないから「あむあむ」と声をかけてみたら気が紛れたのか食べてくれたので、どんどんエスカレートしていって伝統芸能スタイルになりました。

 

こっちが真剣に「食べて食べて!」とやると、向こうも「やだやだ!」となって、お互いフラストレーションがたまるので、どうにか意識をそらせてどさくさまぎれに食べさせようと。「ピンチはチャンス」ですね。

 

145万回再生された動画「離乳食を食べさせるテクニック」の1シーン
145万回再生された動画「離乳食を食べさせるテクニック」の1シーン

── たしかに、そこはかとなく育児疲れが見えるところに共感できます。

 

木下さん:
子育てって、だいたいの流れは毎日決まっているけれど、マニュアル化はできないじゃないですか。「このあとこれが控えているから、これだけは終わらせておきたい」と思っているのに、その日の天候や子どもの体調によってガラッと状況が変わるから見通しがつかない。3人いたらそれぞれ個性も違うから、2人目3人目になればラクになるとも限らない。

 

しかも、どんなにがんばっても褒められないどころか、SNSで「親なんだから当然」とか「好きで産んだんでしょ」なんていうコメントを目にするとつらいですよね。

 

SNSにはきれいに片づいた部屋でキラキラな子育てをしている人もあふれているから、「それに比べて自分は…」と思ってしまう。

 

そんなときは、僕のアカウントに戻ってきてもらえたら!ボサボサの髪でスウェットをズボンにインして、散らかった部屋で適当にやってますから(笑)。

 

子育てに悩んだり苦しんだりしている人に、少しでも笑ってもらいたいと思って動画の投稿を始めたので、「産後、久しぶりに笑えました」とか「子育てでイライラしていたけど、気がラクになりました」とかのコメントをいただくと、すごくうれしいです。