昼逃げしても夫は危機感ゼロで「ご両親の具合が悪いの?」

実家の母に相談すると、「私もあなたがいつも謝っているから、おかしいなと思っていたわよ」と言われたそうです。

 

「母は、“とにかく一度、戻ってきなさい”と。我慢できないわけではないし、夫は基本的には娘をかわいがっているから、私から家庭を壊すのもどうかなと悩みました。

 

ただ、去年、娘が夫と話していて、『それはイヤ』と言ったとき、夫が『女の子はかわいくしてないと、いいお嫁さんになれないよ』と吹き込んでいたんです。

 

“そういうのはやめて”と夫に言ったのですが、『世間一般の見方だよ』って」

 

以前なら“そういうものね”と納得してしまうミクさんでしたが、娘には自由に生きてほしいと思っていました。

 

「結婚するのが当たり前のような価値観や、女の子はかわいくなければいけないという思い込みをもってほしくなかったのです。

 

どうしても夫の言葉がひっかかったため、友人や職場の信頼できる先輩などにも話を聞いて回りました。そして、ようやく自分の価値観が夫に毒されたことに気づかされたんです」

 

夫には何を言っても言いくるめられてしまうことがわかっていたので、ミクさんは娘を連れてある日、昼逃げしました。その後の夫の対応ですべてを決めようと決意。

 

「ところが夫は当日、連絡してこなかったんですよ。翌日、ようやくメッセージが来て、『ご両親の具合でも悪いの?』って。

 

その後、電話で“一緒に暮らすと息がつまる”と話をしました。すると夫は『けっこう気をつかっていたのに』と言うんですよね。私の気持ちを考えたことあるかと尋ねたら、スルーされました」