自分の人生が家業を継いでからスタートした

── 転職し、就農したことについて、今どうお感じになっていますか。

 

宮治さん:
自分にとって、家業を継ぐのは、とても自分らしく生きることだと思いました。自分のことだけ考えていても発展はせず、社会などいろいろなことを考えないといけません。経営者となることで社会に対する解像度が高まり、家業を継いだ時点から自分本来の人生がスタートしたような感覚があります。

 

── これからどのように展開していきたいか、教えていただけますか。

 

宮治さん:
自分が将来、年老いていなくなった後も、みやじ豚が100年続くブランドにしていきたいと思います。加工所も作って、訪れた人がその場で豚肉を購入でき、多くの人が来店して楽しめる場所にしたいですね。

 

笑顔で話してくださった宮治さん

取材・文/天野佳代子 写真提供/宮治勇輔