SNSのフォロワー計12万人以上に支持される漫画家のむぴーさんが育児漫画を描き始めたのは5年前。「最初は趣味のつもりでした」というむぴーさんが仕事のオファーを多く受けるようになるまでどんなステップを踏んできたのか、また育児と仕事の両立についてお聞きしました。
「暇つぶし」で始めた漫画が気づいたら仕事に
── むぴーさんが育児漫画を描き始めたのは5年前だそうですね。どんなきっかけで仕事になったのですか?
むぴーさん:
子どものころから絵を描くのが好きで、暇なときにノートの切れ端に絵を描いたり、手紙にイラストを添えたりしていました。
漫画を仕事にするようになったきっかけは、長男の卒乳。時間ができて、「自分が楽しめる趣味を始めたい」と漫画を描いて漫画の投稿サイトに投稿してみたんです。子どもが生まれてからの7日間の話を描いたものだったのですが、たくさんの方に感想をいただいて。
すごくうれしくなって、今度は「育児のWEBサイトに載せてもらえたら、もっと読んでもらえるかも」と、気になっていた育児サイトの編集部にメールをしました。
そうしたら、編集部の方に「いいですね!ぜひ掲載させてください」と言ってもらえて。ちょうど2人目妊娠中にスタートしたその育児サイトでの連載が、最初の仕事になりました。その漫画は2020年に『母がはじまった』という書籍になったんです。
── 初めての仕事が連載で書籍化されたとはすごいですね!その後の仕事はどんな経緯で始まったのでしょうか。
むぴーさん:
育児サイトでの連載スタートと同時に、Twitterを始めました。これは完全に趣味の範囲で、育児日記でも載せようかなと軽い気持ちで。
Twitterを始めてまもなく2人目を出産したのですが、この娘がよく寝る子で、入院中はすごく暇だったんです(笑)。それで、毎日のように育児の落書きを描いて、退院後はTwitterに投稿していました。