東京ではマツエクサロンと化粧品プロデュースを
── 美容関係の仕事はその後も続けたのですか?
吉永さん:
8年前に東京に引っ越してからは、マツエクサロン『Nana』を開業するために、美容師の国家資格を取りました。
ただこのサロンは、コロナの影響もあって最近はフェイドアウトしている状態で、現在は化粧品のプロデュースに力を入れています。
爪やまつげはケアすればきれいになりますが、肌はどんどんボロボロになっていきます。
では、どうすればいいのか?というのが私の長年のテーマで、化粧品をつくってみたいと思っていました。
ただモノを売ることは本当に難しいですね。大々的な広告は打てないので、店頭に立ち、PRや販売をしています。
SNSでのプロモーションもしましたが、簡単ではありません。これからはECサイトで海外でも売れていけばいいなと思います。
監督から怒鳴られて自信喪失
── 芸能活動の将来は、どう考えていますか?
吉永さん:
女優として演技の仕事を頑張っていきたいですが、実は苦手意識もありました。
Vシネマの『ミナミの帝王』に出演させてもらったことがありますが、共演した升毅さんからいまだに「あんな現場はなかった」と言われるほど、監督から演技について怒鳴られことがありまして…。
次作も呼んでもらったのですが、自信をなくしていた時期もあり、演技の難しさを知りましたね。
娘と仕事の現場で会いたい
── 女優としての目標や夢はありますか?
吉永さん:
娘と仕事の現場で会いたいですね。
娘の吉永礼奈(19)は現在、芸能事務所に所属していて、演技の勉強をしています。
ダンスパフォーマンスを留学先の生徒のみなさんの前で披露したのがとても楽しくて、芸能に興味を持ったようです。
最初は驚きましたが、私と同じ道を選んでくれてうれしかったです。
私の出演する番組に興味をもつこともあり、オーディションの受け方について聞かれることもありますね。
「芸能界は、そんな甘っちょろいもんちゃうぜ!」とか「そんなんで仕事取らへんで!」と言いたいこともありますが(笑)、頑張ってほしいです。
PROFILE 吉永 愛さん
1975年大阪府生まれ。桃山学院大学卒。『ワンダフル』、『ミナミの帝王』などタレント、女優活動多数。2014年に東京に転居。ネイルサロン「Nana」をオープン後、化粧品「Preum」シリーズを開発。夫と長女の3人暮らし。
取材・文・写真/CHANTO WEB 写真提供/吉永愛