「英語を学び直す」理由は本当に恥ずかしくて…
そこまでして、英語を学ぶのはすごいけれど「なんで?」と思ってしまう。何か深い理由があるような気も。
「本当に本当に、奇跡的な、夢みたいな話ですが…。いつかまた、試合を観るためイギリスに滞在したいと思ってます。
たとえば試合がない日に、応援するシティの地元・マンチェスターの街中でバッタリ選手に遭遇してしまったら…と思ってしまうんです。
そのとき、英語が話せなかったら何もできない。でも話せるようになっていたら、“私の人生、サッカーが、シティが好きになって変わった。無趣味からハマる趣味ができた、ありがとう”って伝えたいんです」
とくに伝えたい選手は、最初にプレーで衝撃を受けたデブライネ選手。
「そんな話をされたら選手冥利に尽きますよね」と話を振ると、「いや、あの、そんな日は来ないかもしれないけど、いまの英語力だと…」と、アワアワするあやてんさん。
TwitterでカタールW杯を観に行くことも書かれていたから、そこでもチャンスはありそう。
「さすがにないと思いますけど、10試合くらいは現地で観る予定を組んでいます。とにかく世界の超一流選手のプレーが観られると思うと、いまからワクワクします」
たった1試合のワンプレーで、心が動かされ、無趣味だった女性はサッカー観戦がガチな趣味に変わりました。
「私の周りで、ヨーロッパサッカーの話ができる女子はまだ少ないから、今度のカタール大会で、私みたいなサッカーファンが増えたら嬉しい。とくにシティのファンが増えたら最高です」
爛々とした目で取材中、サッカー愛、シティ愛を話してくれたあやてんさん。今も英語の勉強に明け暮れ、開幕するW杯を待ち望んでいるでしょう。
取材・文/西村智宏 画像提供/あやてん