「作るのはいいけど」料理の段取りが悪い夫
家事にしろ仕事にしろ、先を見通し、予想しながら段取りを組んでいくのは重要です。
「うちの夫は料理なら任せてと言うので、ときどきやっていたんです。ところがあるとき、子どもをあやしながらキッチンにいて、見るともなく料理姿を見ていたら、夫の手際の悪さにびっくりしました」
そう話しながら苦笑しているのは、リョウコさん(39歳、仮名=以下同)。ひとつ年上の夫とは結婚して9年。7歳と3歳の子を育てながら、パート仕事もこなしています。
「たとえばタマネギを使う料理が2種類あるとします。私なら、タマネギは切って2つにわけておきます。大きさが違うなら違う切り方をしてね」
夫はある料理に使う材料をタマネギ含めて全部切って作り終えてから、別の料理のタマネギも切り始めるそう。
「“タマネギは同時に切っておけばいいのに!”と言ったら、『オレにはオレの段取りがある』と半ギレされました」
しかもひとつの料理が完成しないと次の料理の準備にとりかからないので、結局、先に作った料理は冷めてしまうのだとか。
リョウコさんの家には、保温調理器があるので便利に使いこなしているそうです。
シチューやカレー、煮込み料理などは10分ほどコンロの前で調理し、あとは保温調理器で放っておくだけ。
「その間にサラダを作るとか炒め物をするとかできるから、3品作ったとしても、すべての料理はほぼ同時にできるはずなんです。現に私はそうやっているわけですから」