仕事では手際が良いのに、家事・育児となるとサッパリという男性もいるようです。これは向き不向きというより、慣れが影響しているのかも。「なんでこんなにダンドリ悪いの?」妻たちがなげく夫たちの習性を取材でひもときます。
「娘にごはんをお願い」それができない夫
「うちの夫は、その場でやるべきことをやらないんです。だからつい『もう、グズなんだから!』と私が言ってしまい、夫は落ち込む。この繰り返しなんですよ」
そう言って苦笑するサヤさん(37歳、仮名=以下同)。4年前に2歳年下の男性と結婚、今は2歳になる娘がいます。
夫は育児や家事をやる気がないわけではありませんが、マルチタスクができないタイプだそう。
「私はフレックス勤務で、夫はリモート中心。ちょうど娘が離乳食にさしかかったころ、私が出かける前にバタバタしていて、『娘のお昼ご飯、よろしくね』と言ったことがあるんです」
サヤさんとしては、“今すぐあげてね”という意味だったそうですが、夫は離乳食の準備をしながら、途中で『あ、洗濯』と言って洗面所へ行ってしまった様子。
「洗濯なんて全自動だから放っておけばいいのに、何か気になったらしくて。戻ってくると、今度は皿洗いを始める。
その前に離乳食でしょ、優先順位を考えてと言ったら、『やることがいっぱいあって整理しきれない』と投げだそうとするんです」
家事は同時に複数のことをしながらも、優先順位をその場その場で決断する連続です。
多くの妻たちがなにげなくやっていることですが、慣れていないパートナーはそこをきちんと学習して、さらに慣れていく必要があるのでしょう。