我が家は「ママふたり、大黒柱2本の体制」
── パートナーはMBS時代の先輩だそうですね。お互いにメディア業界で働いていると忙しいかと思いますが、普段の家事の役割分担やバランスは決めているのでしょうか?
豊崎さん:
家事の役割分担とかルールはいっさい決めていないんです。決めちゃうと「あれやってくれてへんやん!」ってイライラしてしまうかなと思うんですよね。
決めなければ「え!洗濯やっといてくれたん?ありがとう〜!」とか「歯磨き終わってるの?ありがとう〜!」って前向きに捉えられるので、お互いに褒め合いながら生活しています(笑)。
── テレビ局の仕事は勤務時間や休暇が不規則ですが、イライラしてしまうことは…?
豊崎さん:
最初はめちゃくちゃ思うところがあったんですけれど、今は子育てに関しても、夫に対しても「期待しない」というモットーを掲げているんです(笑)。
以前、子どもたちがおもちゃをひっくり返して、牛乳もこぼして、ご飯も掴んでは投げというぐちゃぐちゃの状態になった日があって…。私は「明日、朝から仕事なのにどうしよう」とか「早く帰ってきてほしい」って思っていたんですけれど、結局、夫が帰ってきたのは22時過ぎでした。
その時間に帰ってきて「大変やったな」と労われても「それだったら早く帰ってきてよ!」って思ってしまうし、どんどん自分がイライラして冷たくなってしまうんですよね。それだったらもう「期待をしない」と気持ちを一本化しまして。
そう思うことで、たまに早く帰ってくると「うれしい!ありがとう!」ってハッピーでいられることに気づいたんです。
最初の1年半くらいは衝突することもありましたけれど、今は夫が成長してくれたこともあり、まったくなくなりましたね。
── 豊崎さんが大阪で仕事があるときはパートナーも協力してくれるのでしょうか?
豊崎さん:
もちろん私が仕事に行くときは保育園の送り迎えなどに行ってくれます。我が家はママとパパではなく、ママふたり、大黒柱2本という体制でやっていまして(笑)。ふたりともしっかり仕事をしたいし、ふたりともママの役割ができますっていう体制をつくろうねと話し合ってきたので、夫も私と同じかそれ以上に家事も育児もできるので助かります。
夫は夜泣きの声なんてもともと聞こえない人だったんです。「なんでこんなに泣いてんのに起きへんの?」って衝突したこともありましたけれど、夫が努力して成長してくれたのだと思います。