「あるある探検隊」で知られるレギュラーのお二人。お笑い芸人としてのスキルを生かし、介護施設利用者と手遊びや脳トレをするレクリエーション介護に取り組んでいます。しかし、当初は利用者から怒鳴られたり、なかなかレクに参加してもらえないといった失敗があったそう。突破口になったのは、お笑いライブで培った、芸人ならではの距離の詰め方でした(全5回中の3回)。

 

コンビ結成から24年。自然と同じポーズをとってくれる息ぴったりのレギュラーのお二人

信頼関係がないと「バカにしている」と思われてしまう

松本さん:
介護を勉強して思ったのが、「お笑いとコラボするのは無理やな」ということでした。

 

── どうしてですか?

 

松本さん:
僕らが笑いに変えるのを「バカにしてる」と受け取られかねへんな、と。お笑いって信頼関係がいちばん大切なんですよ。信頼関係があれば、失敗をツッこんでも笑いになる。けど、信頼関係がないと「失礼だな」となってしまう。

 

── なるほど。

 

松本さん:
芸人って、そこを見分けるのがうまい職業なんですよ。

 

「この人、いじったほうが仲良くなれるんちゃうかな」という見極めが得意なのが芸人なんですが、介護でそれをやってしまったら、失礼に見えてしまう。だから、無理やなって。

 

僕らが愛をもってやっていても、「何うちのお父さんのことをいじってるの?」ってなるから、できないなと思ったんですよ。

 

今年9月、有料老人ホームでコロナ禍以降ストップしていた対面での介護レクを再開したレギュラーの二人(松本さんのInstagramより)