「あるある探検隊」で知られるレギュラーのお二人。お笑い芸人としてのスキルを生かし、介護施設利用者と手遊びや脳トレをするレクリエーション介護に取り組んでいます。しかし、当初は利用者から怒鳴られたり、なかなかレクに参加してもらえないといった失敗があったそう。突破口になったのは、お笑いライブで培った、芸人ならではの距離の詰め方でした(全5回中の3回)。
信頼関係がないと「バカにしている」と思われてしまう
松本さん:
介護を勉強して思ったのが、「お笑いとコラボするのは無理やな」ということでした。
── どうしてですか?
松本さん:
僕らが笑いに変えるのを「バカにしてる」と受け取られかねへんな、と。お笑いって信頼関係がいちばん大切なんですよ。信頼関係があれば、失敗をツッこんでも笑いになる。けど、信頼関係がないと「失礼だな」となってしまう。
── なるほど。
松本さん:
芸人って、そこを見分けるのがうまい職業なんですよ。
「この人、いじったほうが仲良くなれるんちゃうかな」という見極めが得意なのが芸人なんですが、介護でそれをやってしまったら、失礼に見えてしまう。だから、無理やなって。
僕らが愛をもってやっていても、「何うちのお父さんのことをいじってるの?」ってなるから、できないなと思ったんですよ。