ヨガインストラクターやYouTuberとして活動するMaiさんは、大ヒット曲『secret base ~君がくれたもの~』などで人気を博し、2000年代に活躍したZONEの元メンバー。実は結婚後の検診で子宮筋腫が見つかり、妊活に踏みきった経験が。現在は2歳の男の子のママになったMaiさんに、妊娠・出産の経験と今後の目標について聞きました(全3回中3回目)。
まるで双子妊娠中のようにお腹がふくらんで
── YouTubeでは、妊娠中の苦労をお話しされていましたね。
Maiさん:
結婚してから、子どもはずっと欲しいと思っていたのですが、 自然にできたらいいな…と気楽に構えていました。ところが、子宮頸がん検診で再検査になってしまって。結局がんは大丈夫だったのですが、医師からは子宮内膜症と子宮筋腫もあるから妊娠しづらい可能性があると言われました。
── それがきっかけで妊活を?
Maiさん:
子宮内膜症は生理が来るたびに悪化してしまうので、医師から「子どもが欲しいなら今だよ」って言われて…。それがちょうど2年前ですね。「ヨガが楽しいから仕事を優先したい」って選べないところまで来ているんだなと感じて意を決し、妊活を始めようとしたら始める直前に奇跡的に妊娠。医師も驚いていましたが、すごく喜んでくれました。
── マタニティライフはどのような感じだったのですか?
Maiさん:
子宮筋腫が赤ちゃんと一緒に育ってしまい、お腹のなかに双子がいるような状態だったようです。妊娠初期の段階でも出血がすごくて。1週間に1回は出血する感じだったので、「これはもう、妊娠継続は無理なんじゃないか」と思った時期もありました。
妊娠後期も「子宮筋腫に赤ちゃんが押されてしまうと切迫早産になるから、少しでもその兆候があったら入院だよ」って、予定日の2か月前からずっと言われていて。心配で仕方ありませんでした。
── それは気の抜けない妊娠期間ですね。
Maiさん:
恐怖のマタニティ期間でしたね…。とにかく動かないように家にこもっていました。結局、帝王切開で予定日よりも早めに出産しました。
── 帝王切開のときに子宮筋腫の除去手術はしなかったのですか?
Maiさん:
筋腫が大きすぎたのと場所が悪かったようで、同時手術は無理でした。産後、落ち着いたら筋腫の除去手術を受けに来てくださいと言われていたので、ちょうど2週間ほど前にすべて取ったところです。
── いろいろ大変な出産でしたね…。妊娠中は悩みも多かったのでは?
Maiさん:
「絶対に動かないで仕事を休んでください」って言われて、初期から完全に仕事をシャットダウンしていたときは一番葛藤しました。SNSで楽しそうに仕事している様子を見て落ち込んだり…。
そんなとき、仕事仲間から「今、あなたの仕事は子どもを元気に育てることだよ」と言われて初めて吹っきれ、気持ちを切り替えることができました。