ヨガインストラクターやYouTuberとして活動するMaiさんは、大ヒット曲『secret base ~君がくれたもの~』などで人気を博し、2000年代に活躍したZONEの元メンバー。「10代は学校以外は芸能活動に明け暮れていた」というMaiさんに、突然のZONE解散時の心境と今やライフワークとなったヨガとの出会いについて聞きました(全3回中2回目)。
突然のZONE解散で混乱…失意のどん底に
── ZONEが解散したのはどんな理由からだったのでしょうか?
Maiさん:
ZONEは、高校卒業と同時に解散しました。事務所から「大学に進学するか、芸能活動を続けるか、どちらか選びなさい」と言われたんです。もっと上を目指すためには、学生と仕事を両立するのは難しいという話になって。そのときにメンバーのなかに進学を希望する子がいて、ZONEは解散することになりました。
── Maiさんはそのとき、どんな気持ちでしたか?
Maiさん:
ZONEがなくなるなんてまったく想像していなかったので、しばらくは何も考えられなかったです。本当に心にぽっかり穴が開いたような状態になり、動けなくなってしまって。
── ZONE解散後も、音楽活動は継続されていたんですよね。
Maiさん:
最初は人に「やって」と言われて始めた音楽活動でしたが、どんどんベースの魅力にハマっていったんです。演奏することが好きになったんですよね。バンドで演奏するのが自分にはすごく心地よくて、ZONEの解散後も別のメンバーで音楽活動を続けていました。
── 音楽活動を続けようと思えた理由は何でしょうか。
Maiさん:
実は、解散直後は何もできないような状態が何か月も続いていたんです。そんなとき、事務所の社長と会う機会があり、そのときに「もう1回音楽をやってみたらどうか」って言われて。それをきっかけにまたバンドを組み始めました。
昔からいろんなものに興味があるわけじゃなくて、ひとつ夢中になれることを見つけると、どんどん深堀りしたくなる性格なんです。
── そうして続けてきた音楽活動を休止されたのは、どんな理由からだったのでしょうか?
Maiさん:
私は小さな目標を立てて、それをクリアしていくタイプ。ZONEを解散後、自分で音楽活動を続けていくなかで、目標が徐々に見つけられなくなってしまったんです。そのときに音楽はやりきったんだなっていう結論に行き着いて。それで28歳のときに音楽活動を辞めました。
── 音楽で完全燃焼し、活動を休止してからは、どのように過ごされましたか?
Maiさん:
音楽はもうやらないって決めていたので、とりあえず働かなければと思い、アルバイト情報誌で職を探しました。その情報誌にたまたま、ヨガスタジオの受付の仕事があったんですが、今思えばそれがヨガとの出会いでしたね。