最近の子どもをめぐる悲しい事件に心を痛めた人は多いのではないでしょうか。子どもたちとの日常漫画が人気のグッドスリープさんもそのひとりでした。そして娘さんの寝かしつけ中に改めて感じたことを描いた漫画に「いいね」が殺到したとのことです。

三女への「ちょっと待って」から生まれる寂しさ

一男三女を育てる父親のグッドスリープさんは日頃から子どもたちとの日常や仕事での出来事を漫画にしています。

 

ある日、三女のぴかるちゃんにグッドスリープさんが添い寝をしていたところ、「おとうさんみてる?わたしがねるまでみててね」と言うぴかるちゃん。グッドスリープさんは「みてるよ」と返答しますがウトウトしてしまいます。

 

「ねたらダメ!みててよ」と言われトントンしながら眠りにつくまで見守り、「ちゃんと見てるから ゆっくりおやすみ」そう締めくくりました。

 

この寝かしつけ時のやりとりが予想を超える反響を呼んだ理由について、グッドスリープさんに話を聞きました

 

「三女はたまに甘えてくると書いたのですが、よく考えると普段から甘えてきている気がします。上のお姉ちゃんたちはもうしっかりと話ができる年齢でコミュニケーションがとれていて、下の弟はまだ手がかかりますし、つい可愛がってしまっていて。

 

5歳の三女はもうすぐ小学生になるということもあり、最近は少し厳しくしてしまっていたと思います」

 

いわゆる真ん中っ子のぴかるちゃん。姉弟たちに向かう両親の気を引きたいのかもしれません。

 

「そうなんです。それに気づいていても『ちょっと待って』や『後でね』と言ってしまうことが多いです」

 

グッドスリープさんは「体も心も置き去りにしている自覚もある」といい、「見よう。見てるよと伝えよう。忘れてないよ。『ながら』じゃなくて、『その時』は集中して。ちゃんと見よう。」と文章で綴っていました。

 

「娘にちゃんと見ててと言われて、あ、いま、ちゃんと見るときだって思いました」

 

物理的に目を離さないだけでなく、少し寂しい思いをさせていたぴかるちゃんを眠るまで見守ることで、心もそばにいることを伝えられたのですね。これには寝かしつけに苦戦するあまり、おざなりな対応をしがちなことを実感し、ハッとした方も多かったようです。