素敵なお母さんになることを夢見て専業主婦になったのに、妊娠できない。心機一転、パートに出るもコロナ禍で派遣切り…。ネガティブな気持ちで食事や飲酒に逃げていたというねこくらさんに、健康を取り戻したダイエット方法について聞きました。
万年ダイエッターの不健康生活
── ダイエットを始めた38歳のころは、体重82㎏、体脂肪43％で、「人生でもっとも太っていた時期」だったそうですね。当時の生活はどんな感じだったのでしょうか？
ねこくらさん：
今思うと、不健康な生活でした。
夫には、一汁三菜の栄養バランスを心がけた夕食を作っていたにもかかわらず、自分の食生活は、かなり適当。インスタントラーメンやウインナー、ベーコン、スナック菓子などの加工食品が好きで、大量にストックしていました。
ただ、痩せたいという気持ちは常にあって。体重がちょっと増えてきたら、1週間のスープダイエットをしたり、断食をしてみたり。流行りのダイエットに飛びついてはリバウンドを繰り返す「万年ダイエッター」でした。
── いろんなダイエットを試されてきたのですね。
ねこくらさん：
ですが、少し痩せてもその場限りで終わってしまうので、すぐにもと通り。
夜は太るからと夕食を抜いて、代わりにお酒を飲んでいました。でも、深夜になるとお腹が空いて、ストックしてある食品をゴソゴソあさってお菓子やラーメンを食べてしまったり。
アルコールが入っているからつい気が大きくなって、食べ過ぎてしまうこともしばしばありました。
── 夕食抜きで、深夜にラーメン…なんだか本末転倒のような気が。体にも悪そうです。
ねこくらさん：
そうなんです。体調はずっと低空飛行でした。
体がだるく、すぐに疲れてしまう。メンタルの状態もあまりよくなかったですね…。
当時は、不妊治療にお金も時間も費やしているのに妊娠できない自分を責めてネガティブな気持ちになりがちでした。
バリバリ働いていたり、母親になって子育てをしている友人たちと自分を比較して、何者にもなれない自分を卑下して落ち込んだりしていました。
不妊治療の影響で、体がむくんで体重がどんどん増えていくのも嫌でしたね。鏡を見るのも苦痛でした。
そんな私にとって、食べることとお酒を飲むことは唯一のストレス解消でした。逃げの気持ちもあったんだと思います。
