アナウンサー歴30年になるフジテレビの西山喜久恵アナ。今では後輩からの悩みに応える機会も増えたと言います。しかし、西山さんが新人の頃、そして今現在でも「あの場面は失敗だった」と思うことがあるとか。お話を聞きました(全5回中の2回目)。

後輩の悩みは、新人時代の自分によく似ている

── 30年間フジテレビで勤務されて、今はアナウンス室の女性アナの中ではいちばんの先輩になったとのこと。後輩のアナウンサーの方たちからも相談されることも多いそうですね。

 

西山さん:増えましたね。私自身、先輩方にはとてもお世話になってきました。今は、後輩が「すみません。キクさん、ちょっとお話したいことがあるんですけど」と言われたら、「どうしたの?」と、すぐに聞くようにしています。

 

── 時間をおかず聞くと。

 

西山さん:後輩が先輩である私に声をかけてくれたときって、意を決して相談しようとしていると思うんですね。そこで「ちょっと待ってね」と時間を置いたら、せっかく伝えようとしてくれた気持ちが萎えてしまうかもしれない。だから、できるだけすぐに聞くようにしています。

 

── 後輩からの相談内容は、西山さんが新人時代から悩んでいたことと似ていますか?

 

西山さん:似てますね。「自分では一生懸命やっているつもりだけれどうまくいかない」とか、「まったく自分が予想できないような仕事がきたのですが、どういうふうに準備したらいいですか」と聞かれることもあります。

 

自分の経験をもとに話をしたり、一緒に考えることもあります。