フジテレビアナウンサーの西山喜久恵さん。新卒でフジテレビに入社し、そのままフジテレビ一筋で30年間走り続けてきました。しかし、アナウンサーとして活躍する最中、周りでは途中でフリーアナウンサーになる人や、異業種に進む人も出てきます。時代や環境が移りゆくにつれて、西山さんが考えていたことは何か。お話を聞きました(全5回中の1回)。

同期の小島奈津子アナと「地道にがんばろうね」

── 西山さんはフジテレビに入社されて30年です。ひとつの会社で長く働き続けるためには、継続する力や、西山さんの人柄も大きいのかなと思います。

 

西山さん:フジテレビにスポッとハマったというか、相性も良かったんでしょうね。

 

──『めざましテレビ』で担当されている『今日のわんこ』のナレーションも、1994年から続いていますよね。

 

西山さん:『きょうのわんこ』の制作スタッフが、初回から変わらずに作り続けているんですよ。『めざましテレビ』があれだけ長く続いているから、あのコーナーも続いている。自分ではどうにもできない偶然が重なっていますが、スタッフはもちろん、皆さんのおかげだと思います。

 

── 同期や先輩に方々にも恵まれていたとか。

 

西山さん:同期だった小島奈津子アナとは、昔から仲が良かったですね。コロナ前もよく食事に行っていました。それに、私たちの1つ上の先輩が、近藤サトさんと中村江里子さんだったんです。お二人ともとても華やかだったし、偉大すぎたので比べ物にならないというか。

 

それもあってか、同期の小島と2人で手に手をとって「私たち、地道にがんばろうね」って言ってました(笑)。

 

── ただ、先輩のみならず、後輩のアナウンサーも毎年魅力的な方が続々と入社されます。あの番組に出たかったとか、あの人の活躍がすごいなといったようなプレッシャーを感じることはありましたか?

 

西山さん:みんなキラキラしていると言うか、才能豊かですよね。でも、う〜ん、抜かれるかも…?

 

私の場合は、自分は自分。人は人というタイプだったので、あまり気にしなかったですね。