これはある遠い国のお話。

国の王となる者は「感情を殺す能力が高くなければならない」という習わしにより、王族の娘・橙(だいだい)にはその感情を殺す手伝いをする「心侍従」がつけられることに。

天真爛漫な心侍従・椿(つばき)にいつも冷静な橙の心は揺れ動きます。そんななか、愛犬をみずから手にかける事態に追い込まれた橙。その理由とは…?

漫画家・上機しほさんが描く、身分違いの男女の切ない物語です。

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「親密になりすぎた」ハッと気づいた時には心の声が漏れて

心侍従3話_P1
心侍従3話_P2

「感情は自分で殺せる。心侍従は私には必要ない」と言い張る橙。それでも、愛犬の命をみずからの手で終わらせた辛い気持ちは隠しきれません。その思いを汲んだ椿の単刀直入な問いに、橙はなんと答えたのでしょうか。

作/上機しほ