独特のハスキーボイスでヒットした『翼の折れたエンジェル』をはじめ、40年近くを駆け抜けてきたロックシンガーの中村あゆみさん(56)。最近は「頑張るママの休日(ホリデー)」をテーマに、ママアーティストによるママ向けの音楽祭『ママホリ』をオーガナイズしています。そのいきさつなどについて聞いてみました。
開き直って、休みにした
── コロナ渦になってからどう過ごしていましたか?
あゆみさん:
コロナが始まった2020年ころは、私たちのエンタメ業界はほぼ仕事がなくなったので、私は開き直ってお休みにしました。
すでに大学生だった娘と改めて向き合うこともできましたし、得意ではなかったSNSも本格的に始めました。ファンと直接コミュニケーションをとるなど、それなりには充実していましたね。
ママたちのストレスを発散させる
── 昨年に続いて今年も『ママホリ』が開催されます。企画したきっかけを教えてください。
あゆみさん:
コロナが長引くなか、ジャズアルバムに挑戦もしましたが、イベントの制限も緩和され、社会のために何かできることはないかと、考えるようになりました。
大学生だったうちの娘でさえ不安定になりかけていたので、もっと小さいお子さんがいるママたちは大変で、“地獄だな”と思いました。
そんなママたちのストレスを発散できて、同じく大変な思いをしているママアーティストたちにプラスになることを考え、“家族のために頑張るママの休日(ホリデー)”というキャッチフレーズを思いつきました。
── コロナ禍は、家族や社会の在り方も問われましたものね。
あゆみさん:
もちろん、コロナで苦しんたのはママや女性だけではないので、あらゆる人を歓迎しますよ。
わんちゃんや猫ちゃんのママやパパたちも含めて、みんなで元気になってもらえればという趣旨です。
去年の公演は女性同伴でしたが、今年はその規制はなくして、多くの人が楽しめるイベントにしています。