今でも現役で、かわいくてヒット曲がある

── フェスの方向性や出演者はどういう基準で考えましたか?

 

あゆみさん:
1985年に日比谷野外音楽堂で、『宿題なんて忘れちゃえ!』というイベントをREBECCAとジョイントで行いました。

 

そのときの感激を再現したいと思い、ボーカルのNOKKOさんに声をかけたら賛同してもらい、文化庁の後援も得られ、去年の冬に1回目を開きました。


私たちママ世代のアーティストで、今でも現役でかわいくてヒット曲を持っている人たちということで、昨年は相川七瀬さん、土屋アンナさん、hitomiさん、MAXのMINAさんとREINAさんに依頼の手紙を書き、出演してもらいました。


品川のホールで開催して、ラインナップが豪華なわりには会場が小さすぎると言われましたが、そこしか空いていなかったんですよ(笑)。


今年は、立川ステージガーデンでNOKKOさんと相川七瀬さんの他に、MAXの4人と斉藤由貴さん、浅香唯さんが出演予定です。

 

“ロック”だけではない、かわいらしい表情もあわせもっていた80年代後半の中村あゆみさん
“ロック”だけではない、かわいらしい表情もあわせもっていた80年代後半のあゆみさん

シングルマザーの問題にもコミットしたい

──『ママホリ』を来年以降も継続、発展させることを考えていますか?

 

あゆみさん:
今回までは、ママやママアーティストを応援するものでしたが、次からは世のママが抱える貧困やシングルマザーの問題にもコミットしていければと考えています。

 

たとえ、どんなにキラキラしたママでも、子育てには大変な部分があると思います。

 

私もずっとシングルマザーで、“ママでいることが一番苦手!”と言えるくらい、いまだに子育てに対する答えは出ないので、苦労はわかっているつもりです。

 

PROFILE 中村あゆみ さん 

1966年大阪府生まれ。’84年に歌手デビュー。『翼の折れたエンジェル』『ともだち』などヒット曲多数。2回の結婚と離婚をへて、今年23歳の長女を育てあげる。昨年に続き10月に、NOKKO、斉藤由貴、浅香唯、MAX、相川七瀬も出演する『ママホリ2022~Genking Live』を主宰。12月25日には、単独ライブ『Rock Alive』を3年ぶりに開催。

取材・文・写真/CHANTO WEB NEWS 写真提供/Lady.A