今後の方向性は“家庭第一”で模索中

── ブレない感じが素敵です!今、少しやりたいことを考える余裕が出てきたとのことですが、今後の働き方についてはどのように考えていらっしゃいますか?考えすぎて迷子になっているという発言もありましたが…。

 

加藤さん:
“家庭の状況にあわせて”を第1に考えてこの10年やってきましたが、今後もそれは変わりません。

 

いろいろやりたいことを考えていた時期もあったけれど、今は、お仕事の話が来てから考えるという気持ちでしばらくやっていきたいです。心の余裕と時間の余裕ができたら、向き合っていける仕事もひとつひとつ増えていくと思うので。

 

仕事も趣味も新しいことを始めるというよりは、ひとつのことを深めていきたいです。ただ、さっきも言ったように、どこに向かっていくべきなのかという、方向性は決めかねていて(笑)。でも、まあ、迷子の時間を楽しむのもいいかなと。

 

「迷子の時間を楽しむのもいい」と笑う加藤ローサさん

── そうやって悩む時間もここしばらくなかったことでしょうから、ある意味“贅沢な時間”なのかもしれないですしね?

 

加藤さん:
そうかもしれないです。今、なんかスーッと入ってきました(笑)。悩んでいる時間も贅沢…なんかいいですね。久しぶりにやってきた「迷える時間」を存分に楽しみたいと思います。

 

PROFILE 加藤ローサさん

俳優。1985年生まれ、鹿児島県出身。女優・モデルとして活動後、2011年、元サッカー日本代表選手で現Y.S.C.C.横浜所属の松井大輔選手と結婚。育児専念のため、13年から芸能活動を休止。21年にドラマ「きれいのくに」で復帰。ふたりの男児の母。

取材・文/タナカシノブ ヘアメイク/三宅茜 スタイリスト/浜木沙友里