中学受験で失敗しても“人生終わりじゃない”
さまざまな挑戦を続ける佐藤校長。その情熱の源は、過去の経験にありました。
「以前、子どもたちのほとんどが私立中学受験をする小学校に在籍していました。毎年、2月になると受験に失敗した6年生が、絶望的な表情を浮かべていたのです。
もちろん、受験そのものを否定するわけではありません。でも、たった12歳の子どもが“自分は負け組だ”と思い詰める姿を見て、“人生ってもっと奥深く、楽しいものなんだ”と伝えたかった。
そのために学校の枠を超え、子どもたちには広い世界に触れて、未来につながるような人と出会ってほしいと思いました。
それが今、さまざまな新しい挑戦に取り組む原動力になっています。すべては子どもたちの未来のためですね」
取材・文/齋田多恵 撮影/富本真之