珍しくておいしい魚介が撮影の楽しみ
── せっかくの地方ロケ。しかも自然も美しく、美味しい食べ物もいっぱいある場所ですが、コロナ禍での撮影となるとさまざまな制限があったかと思います。そのような中でも思い出に残っていることはありますか?
新津さん:
小学校の校庭での撮影のときに、ちっちゃなカエルがいて、雷太役の佐藤蒼希くんや健吾役の角忠聖くんと一緒にみんなでカエルを追いかけて走り回ったことが楽しかったです!
あと、映画の中で「マリオカート」をやるシーンがあったので、休憩時間にも「マリオカート」をみんなでやって遊んでいました。みんなからゲームのコツを教えてもらったり。
加藤さん:
食事も各自部屋でとっていたので、一緒におしゃべりしながらというのは、残念ながらなかったです。近所のスーパーでお刺身やお惣菜を買って部屋で食べる、そんな毎日でした。
でも、スーパー楽しかったよね?
新津さん:
今まで食べたことがないお刺身がたくさんあって、「どんな味なんだろう?」ってワクワクしました。どのお魚もおいしかったです!
加藤さん:
おこぜが刺身で売ってるなんて珍しいし、タコの刺身とかもみんないっぱい買ってたよね?
新津さん:
私も食べました!
ありがたいことに、一度、笠戸島の名物をたくさんいただく機会があって、うれしかったです。
笠戸島はヒラメの養殖で有名なところなので、ヒラメのお刺身や釡飯がとてもおいしかったです。ふぐの唐揚げも!
加藤さん:
てっさ(ふぐ刺し)も出たね。ほんとあの1回だけだったね。みんなで一緒にご飯を食べたのは。
撮影のために水泳やダイビングの特訓を
── 海に入れたのは、飛び込むシーンだけだったのですね。
新津さん:
そうなんです。海に入れることがうれしくて、飛び込むシーンは毎回すごく楽しみにしていました。
加藤さん:
特訓したんだよね?
新津さん:
海にもぐることに慣れるために、ダイビング教室に通って、資格を取りました。
凪は海が大好きで泳ぐことも得意な子なので、水泳もたくさん練習して、今回の撮影を通じて、私自身もダイビングや水泳が大好きになりました!
映画の中では、凪は服を着たまま海に飛び込むので、水から上がってくるときに服がズシッと重くて、びっくりしました。
── 映画のおすすめポイントをお願いします!
新津さん:
ひと夏の出来事を通じて、凪、お母さん、おばあちゃん、みんなが成長する物語です。
日常が丁寧に描かれている作品なので、身近に感じていただけるんじゃないかなと思いま
す。
ぜひ、たくさんの方に観ていただけたらうれしいです。
加藤さん:
個性的なキャラクターがたくさん出てくるので、自分の好きなキャラクターを見つけて楽しんで欲しいです。
私は、”笑じい”(凪が通う小学校の用務員)が大好きで…。
新津さん:
私も大好きです!
加藤さん:
一緒だね(笑)。
私の母親役の木野花さんと、笑じい役の嶋田久作さん、二人のシーンが大好きなんです。試写であのシーンを観たときに、思わず拍手しそうになったほど。みんなが静かに観ていたのでハッと我に返って拍手は我慢しましたが…。
ぜひ、ベテラン二人の素敵なシーンも堪能してください。ちせちゃんの頑張りにも注目です!
<作品情報>
映画『凪の島』
公開中
配給:スールキートス
© 2022『凪の島』製作委員会
取材・文/タナカシノブ ヘアメイク/堤絢香(新津ちせさん) ヘアメイク/三宅茜(加藤ローサさん) スタイリング/浜木沙友里(加藤ローサさん)