「ナイスピッチング!」自分ごとのように嬉しい

—— 活動の集大成が始球式。実際、昨年参加された國久くんもノーバンピッチ。その様子を映像で見たのですが、地鳴りのような歓声で、両チームの選手も拍手を送って讃えていました。その場にいたおふたりはどう感じましたか?

 

朝日選手:
勇気をもらいました。そして、自分も誰かに勇気を与えられる人間になろうとも思いました。そのくらい印象深い日でした。

 

谷村選手:
ここまでの過程をずっと見てきたので心の底から「やった!」と達成感がありました。

 

投げる直前、國久くんに「頑張れよ」と声をかけつつ、緊張感が伝わってきて、自分も緊張していましたから。

 

その後、卒団式があり、“全部員”で紅白戦を行いました。最後にメンバーとご家族だけで集まって、話していたら涙する選手もいて、お父さんからも感謝の気持ちを伝えられて…。

 

自分たちがやってきたことが子どもや家族のためになったんだ、と感じた瞬間でした。

 

—— 社会活動は奉仕する側にこそ、かけがえのない経験が得られるんですね。映像だけでは知らなかった、これまでの道のりや皆さんが活動で得たもの…、本日は貴重なお話をありがとうございました。

取材・文/西村智宏 撮影/富本真之 画像提供(國久さん分)/Being ALIVE Japan