「ムカつく!」負の感情は踊れば発散できる!

—— その考え方はすごいですね。聞いている大人がドキッとします。他にも、ダンスをすることで価値観を揺るがすことってあるのでしょうか?

 

Shojiさん:
自分は子どものころは周囲に嫌われたくないタイプで、感情を出さずにため込んでいました。

 

ダンスを始めたとき、「怒り」を表現する振付があって。そこで、ふだん抱えていた怒りの感情を爆発させて踊ったら、思いがけず周囲から評価されました。

 

負の感情をもろに他人にぶつけるのは、日常生活で支障をきたすこともある。でも、ダンスなら問題ないって気づきました。

 

大人になれば、なかなかそうした感情を爆発させるのは難しいです。だからこそ、親子でダンスするのもありだと思います。

 

上手い下手でなく、人目を気にせず踊って感情もそこで露わにできたらスッキリします。もしかしたら、それがあなたの魅力になって表現できるかもしれません。

 

ダンス教室も増えてきているので、踊るハードルを下げてもらえたら。ただ、ダンスを「やるべきもの」と思ってはダメ、「自分から踊りたい」と思えたらやればいい、というのが理想です。

 

PROFILE  shojiさん

shoji・kazuki・NOPPO・Oguriの4人組ダンスパフォーマンスグループ・シットキングスのメンバー。 舞台『HELLO ROOMIES!!!』が今年9月東京・新国立劇場での開催を皮切りに、大阪、名古屋の3都市で開催。 その舞台のテーマ曲となる「TRASH TALK feat. Novel Core」は各種音楽サイトにて配信中。

 

取材・文/西村智宏 画像提供(サムネイル除く)/アミューズ