38歳からの挑戦「私だからこそ、できることがある」

「38歳でインストラクターになりました」

── ただ、年齢は関係ないと言いつつ、38歳で新しい分野にチャレンジするのは勇気がいったのでしょうか。

 

Sayaさん:
フィットネストレーナーになった当時、周りの講師は20代や30代半ば。いっぽう私は30後半で、知識も経験もゼロに等しかった。一般的に見たらマイナスからのスタートかもしれません。

 

ただ、こうも考えたんです。「38歳の私だからこそ、できることもあるんじゃないか」って。年齢とともに体が動かしにくくなったり、痩せにくくなったり、その年代になってみて初めてわかる年齢による体の変化があると思います。

 

── 年代による気持ちも理解しやすいと。

 

Sayaさん:
そうです。その後も、フリーのインストラクターとして1年くらい活動を続けていると、仲良くなった方が偶然「Googleでお仕事しない?」って声をかけてくれたんです。

 

── すごい縁ですね!

 

Sayaさん:
フリーのインストラクターだったので、とにかく声をかけていただいた仕事は全部引き受けると決めていました。その後、友達に案内されて面接を受けて、社員の方を相手にレッスンをしてくださいと言われて、今に至ります。

 

── インスタラクター歴1年でGoogle本社の契約インストラクターになって、何か秘訣のようなものはあったんでしょうか?

 

Sayaさん:
あくまで私の憶測ですが、パッションや可能性。その辺りの評価をしていただいたのかなって思います。すでに完璧に出来上がっている人より、これから成長する見込みがある人と一緒に成長していきたい。そんな考えもあったのかなって。

 

──  熱意が伝わったと?

 

Sayaさん:
多分そんな気がします。当時も今もその部分は変わらないんですが、そう言った思いが見てくださる方にも伝わったのでしょうか。

 

PROFILE Sayaさん

フィットネストレーナー。2児の母。Google本社のエグゼクティブトレーナーとして活動しながら、オリジナルメソッド『globody(グローボディ)』を開発。『シリコンバレー式 globodyフィットネス』(講談社)として出版

取材・文/間野由利子 撮影/井野敦晴