「ごはんと旅は人をつなぐ。」をテーマに、おいしいごはんや素敵な旅を通じて、人と人を繋ぐ。そんな活動をしている料理家・ダーダこと山田英季さんによる、連載エッセイ。
山田さんが「とにかく、今これが食べたい気分」な美味しいレシピを、作っているときの熱量も一緒にお届けします。
#21 夏はやっぱり、ズッキーニとチキンのサラサラカレーだ
梅雨明けしたというのに、雨が多い日が続いています。
各地での大雨、地方にも友達が多いので、ニュースを見ると心配になります。読者のみなさまやご家族はご無事でしょうか?
心配していると言いながら薄情な僕は、いつでもお腹が空いてしまいます。ジメジメとした夏の陽気には、気持ちがカラッとさっぱりするサラサラのカレーがよく似合います。
今回は、旬を迎えるズッキーニとチキンを使って簡単にカレーを作ります。
まずは、玉ねぎとにんにく、しょうがをみじん切りにします。しょうがは、少し粗めのみじん切りにしておくと、口の中に入れたときに爽やかな香りが広がります。
ズッキーニは1㎝の角切りに、ミニトマトは半分に切ります。
最後に鶏もも肉を1㎝に切ります。
お肉を最初に切ってしまうとまな板や包丁が汚れてしまうので、野菜から切るのがおすすめです。
切り終えたら、フライパンにサラダ油と玉ねぎを入れて、きつね色になるまで炒めます。しっかりと炒めてあげることで甘味とコクが出て、カレーのベースになるので、ここはマストでがんばります。
玉ねぎが炒まったら、にんにくとしょうがを加えて1分ほど炒め、鶏もも肉とズッキーニを加えて、塩をふってさらに炒めます。
鶏もも肉の表面が白っぽくなったら、カレー粉とミニトマトを加えて潰しながら全体に絡め、水を加えて中火で20分ほど煮込みます。
途中でふたを開け、味見をしながら好みの濃度まで煮詰めます。
できあがったら、ごはんと一緒に盛りつけます。
カレーは、いろいろな素材を入れて一度に多品目の栄養を体に入れることができるので、夏の疲れた体にもおすすめです。
7月の台所三箇条
- ジメジメ陽気の日の献立はサラサラカレーで
- 夏のカレーは、しょうがを効かせて爽やかに
- カレーを作って、多品目の栄養をたっぷりと体に取り入れましょう
「ズッキーニとチキンのサラサラカレー」
本日の材料 2人分(調理時間:35分)
- 鶏もも肉……………1枚
- 玉ねぎ………………1個
- ズッキーニ…………1本
- ミニトマト…………1パック
- にんにく……………1かけ
- しょうが……………1かけ
- カレー粉……………大さじ1と1/2
- 水……………………300㎖
- 塩……………………小さじ1
- サラダ油……………大さじ4
- ごはん………………適量
作り方
①玉ねぎ、にんにく、しょうがをみじん切りにする。ズッキーニは、1㎝の角切りにする。ミニトマトは半分に切る。鶏もも肉は1㎝角に切る。
②フライパンにサラダ油と玉ねぎを入れて、きつね色になるまで中火で炒める。
③❷に、にんにくとしょうがを加えてさらに1分ほど炒め、鶏肉とズッキーニを加えて塩を振り、油を吸わせるように炒める。
④❸にカレー粉とミニトマトを加えて潰しながら全体に絡め、水を加えてふたをし、中火で20分ほど煮込み、味見をしながら好みの濃度まで煮詰める。
⑤器にごはんと一緒に盛りつける。
料理製作・文・写真/山田英季 構成/松崎愛香