我慢の限界点が突破!した夫の行動

洗い物の片づけにめどがつき、あとは食洗機のスイッチを押すだけ!という段階で「一緒にゲームでもやろう」と夫に声を掛ける芸子さん。

 

ですが、そのタイミングで食洗機に使えないコップを追加で差し出してくるという夫の無神経すぎる行動に、遂に堪忍袋の緒がプツリ。

 

「このときの心境といえば、コップに水を満杯に注いでパンパンに張ったところに、最後の一滴の水が垂れてきた感じ。一度決壊した感情は抑えることができず、このあとは言い合いに発展してしまいました」

 

しかし、言いたいことを言えたことで、夫と家事分担について話し合うきっかけとなり、結果的によい方向に進んだのだそう。

 

「夫のことをずっと褒めると伸びるタイプだと思っていたのですが、実は褒めるだけだと調子に乗って何もやらなくなるタイプだとわかり(笑)。

 

ちゃんと怒ったら次から頑張ってくれるようになりました。

 

フォロワーさんから『我慢しないで言えばいいのに』という声もありましたが、まったくもってその通りで、もっと早くに言えばよかったなと思います」

漫画であえてカットするシーン

夫への怒り…表現によってはシリアスになりそうなネタですが、読み終わると思わず笑ってしまうのが芸子さんの漫画らしさ。芸子さん自身も、普段から笑いのエッセンスを忘れないようにしているといいます。

 

「今回のように夫婦の喧嘩をテーマにする際も、あえて喧嘩の直前で止めて喧嘩自体は描かず、ネガティブにならないようにしました」

 

自分の漫画を読んでくれる読者には、笑って元気になってもらいたい。そしてそれが自身の励みになると芸子さん。

 

「大変なことはたくさんありますが、みんなで共感しあって、楽しく乗り越えていけたらいいですね」

 

育児漫画以外にも、さまざまなジャンルに活躍の幅を広げている芸子さんに今後も期待しています!

 

PROFILE 芸子さん

元美容部員で二児の母。保育園全滅で社会復帰を断念した体験を「社会復帰どーすんの?!」という漫画にして話題に。CHANTO WEBで自身の祖母の生き方を綴る「鈴が鳴る」を連載中。漫画の他に、多忙な女性のためのスキンケアブランド「BUSY」を立ち上げるなど、精力的に活動している。

取材・文/上野真依 イラスト提供/芸子