成長してわかった当時の気持ち
もうすぐ5歳になるつむちゃんですが、おしゃべりが上手にできるようになった今、当時の気持ちを話してくれることもあるのだとか。
「夜寝るとき、次女のいとは私の上に重なって寝て、つむのほうは私の横で寝るのが定位置なんです。だけど、実はずっと私にくっついて寝ている妹が羨ましかったそうなんです。
あるとき、「つむちゃん嫌だったんだよ、でもいとちゃんが赤ちゃんだから我慢してたんだよ」と教えてくれました。
人とくっついて寝るのが好きなタイプではないと思っていたのでビックリしたのですが、その日の夜はつむを上にのせて寝かせてみたところ、すごくうれしそうな表情を浮かべて満足そうに寝ていました」
本来ひとりでフリーダムに寝るのが好きなつむちゃんですが、どこかにママに甘えたいという気持ちがあったよう。ママの上で眠りにつき長年の願望を達成したつむちゃんは、その後、寝返りを打ちながら、コロコロと転がってママの元を離れていったそうです。
娘が笑える状況を心がける
芸子さんは、つむちゃんの長かったイヤイヤ期を経験して、怒るよりも褒めることが大切だと学んだそう。
「娘がイヤイヤをしそうなときは、怒り出す前に「つむちゃん、髪の毛くるくるで可愛いね〜」と褒めてみたり、眉間にシワが寄っていたら、「あ〜つむちゃん眉間にシワが!伸ばして伸ばして〜」とおどけて伸ばすふりをしてみたり…。
思わず娘が笑ってしまうような状況をつくることを心がけるようにしたところ、イヤイヤがだいぶ少なくなりました」
褒められて嬉しいのは、大人も子どもも同じ。イライラして余裕がなくなったときこそ、褒めるように心がけると状況が改善するかもしれません。
PROFILE 芸子さん
元美容部員で二児の母。保育園全滅で社会復帰を断念した体験を「社会復帰どーすんの?!」という漫画にして話題に。CHANTO WEBで自身の祖母の生き方を綴る「鈴が鳴る」を連載中。漫画の他に、多忙な女性のためのスキンケアブランド「BUSY」を立ち上げるなど、精力的に活動している。
取材・文/上野真依 イラスト提供/芸子