衆議院議員を5年間務め、現在はコメンテーターなどとして活躍する金子恵美さん。1児の母であり、同じく元議員の宮崎謙介さんとおしどり夫婦としても知られています。子供ができたことで変わったこと、子育てについて思うこと、そして宮崎さんの2回目の不倫疑惑のときの対応についてお伺いしました(全5回中の5回)。
母親になって健康を気遣うようになった
── 金子さんは、お子さんができていちばん変わったこと、というのは何でしょうか。
金子さん:
そうですね、つらいときにより踏ん張れるようになったなというのはすごく感じます。出産ってすごいなと。
あとは、政治家をしていたときは基本的に「社会のため」「公共のため」とかばかり考えていたんですけど、ひとりの親になると、「子どもをしっかり成長させて、育てなきゃいけない」という気持ちが大きくなりました。
そんな自分も健康でいなきゃいけないなと思って、自分の健康をすごく考えるようになりましたね。
不思議なもので、それも親の責務だと思うようになりました。それまではけっこう命を削ることばっかりで、自分のことをあまり顧みなかったんですけど、親となった以上は「この子が寂しい思いをしないためにも、できるだけ健康でいなきゃいけないな」と思っています。
── ご家庭を持たれて、気をつけていることはありますか。
金子さん:
もともと私、すごくせかせかしてる人なんですけど、家庭を作ってからはどことなく落ち着いたかなと思います。
あとすごく気をつけているのは、仕事とプライベートとか、仕事と家庭のメリハリをつけることですね。私は、仕事はものすごく集中してやりたいけど、家に帰ったら仕事の話はできる限りしない、と気をつけています。そうしないと健康にも、精神的にも影響があるなと感じます。
特に女性の、頑張り屋さんの人ほど仕事とプライベートの境がなくなってしまうし、私も結婚する前はそうでした。
いま、政府が「女性活躍」と掲げていますが、実際は女性たちのケアみたいなところには全然行き届いてないんですよね。「欧米並みに女性を増やそう」と、すごく表面的な、数だけの考え方になってしまっているのをすごく気にしています。
だから、活躍している女性にこそちゃんとメリハリをつけてほしい、と言っていきたいなと思っています。