日常に忙殺され、夢に向かっての一歩を踏み出すことを戸惑う人は多いもの。人気イラストレーター・漫画家の竹内絢香さんもそんな一人でした。竹内さんはイギリス好きが高じて一度会社を辞め、イギリス留学を経験。60年代イギリスファッションの見どころをイラストに込めた書籍『60s UK STYLE』(徳間書店)をはじめ、これまで何度もイギリス愛を書籍に綴ってきました。それでも、なかなか憧れの地での生活に踏み切れなかったといいます。

 

5月には体の不調に対するセルフケアを紹介した『万年不調から抜けだす がんばらないご自愛』(鈴木裕介<監修>/KADOKAWA)を上梓するなど、執筆業も精力的にこなす竹内さんですが、今年6月、ついに渡英を敢行!半年間限定での海外生活を始めたそうです。

 

気持ちに急激な変化がもたらされたきっかけは、友人からの1本の電話でした。

友人からの報告に思わず嫉妬「自分の本心がわかった」

そのときの状況について、竹内さんはTwitter(@ayakatakeuchi56)で明かしています。

竹内絢香さん漫画P1
イギリスへの愛を7年抱え続けた竹内さん

友人が春からロンドンに赴任することを知った竹内さん。憧れの地で友人が暮らすことに嫉妬のような感情を抱きますが、海外で暮らす夢が急激に膨らみ、試しに現地の家賃の相場をチェックしてみることに。

 

意外と住めない金額ではないことを知った竹内さんは、思いきって期限つきで住むことを決心。着々と準備を進め、約半年で夢がついに実現したのです。

 

なぜ今、イギリス滞在に踏み切ったのでしょうか?渡英直前の竹内さんに伺いました。

イギリスでの生活は7年越しの夢だった

── いよいよ渡英目前ですね(取材時は6月中旬)。イギリスでの生活で、特に楽しみにしていることは何ですか?

 

竹内さん:
イギリスで暮らすことは7年間抱き続けた夢でした。イギリスの地に立てること自体がすごくハッピーなことなので、あらゆることが楽しみです。ロンドンの美大に留学生していた頃とは違って今回は現地で部屋を借りたので、集中して仕事ができそうで、ワクワクします。

 

目標はたくさん作品をつくり、皆さんにたくさんシェアすること。ある意味、修行しに行くような感覚ですね(笑)。

竹内絢香さんのイギリスの住まいの様子
竹内絢香さんのイギリスの住まいの様子。とっても素敵!

── 現地レポートが今から楽しみです! 今回はじめて現地で部屋を借りたそうですね。

 

竹内さん:
そうなんです。何よりまず「治安がいいこと」が前提で、あとは「仕事がしやすい部屋」であるかどうかを条件に探しました。
 

もし、遠方で暮らしてみたいと考えている方がいらっしゃるなら、その前に実際にその地域に赴くことをおすすめします。たとえ週数間の滞在だったとしても「本当に暮らせるか?」シミュレーションすることは大事です。

 

その場所を歩き、もしテンションが上がれば、その人にとってぴったりのエリアであること間違いなしです!

 

それと、現地に知り合いがいると、やはり頼りになりますね。本格的に暮らす前に現地に友達をつくっておくのも手だと思います。

 

私の場合は、先の渡英で出会った友人に「ロンドンは道が一本違うだけで治安が全然違うから、家を決める前に必ず場所を教えて!」と言ってくれたので、候補の物件がどんな場所にあるか、逐一確認してもらっていました。