「ママはあてにならん」と子どもが成長する
── 育児と家事をメインで担当しながら連載マンガ家でもある三本さんですが、普段のタイムスケジュールについて教えてください。
三本さん:
理想はあるのですが、日によって違いますね。
いちばん下の子が2時半まで幼稚園に行っているので、毎日朝に子どもたちを送り出してから2時半までの間がひとりの時間です。午前中に原稿を終わらせて午後に家事をいろいろやって夕方からは帰ってきた子どもたちの宿題を見たり…というのが理想。ですが、現実はなかなかそうもいきません。
日中には原稿が上がらなくて、子どもが寝てから深夜に描いたりとか、でもそうすると翌朝に起きられない日も結構あって…。中1の長女は「ママはあてにならんぞ」と気づいたのか、最近は自分でお弁当を作ってくれるようになりました。
うちは夫と長女が料理好きなんですが、私と次女は料理が嫌い、かつ大ざっぱなタイプ。バランスが取れているといえば取れているかもしれないです(笑)。
サボりまくりの家事で唯一守っていること
── 仕事と育児の両立を続けていく上で、それぞれ大事にしているポイントはありますか。
三本さん:
私は大ざっぱな人間なのですが、漫画の締め切りだけは絶対に守るようにしています。 家のこととかを放っぽりだしてでも、締め切りは守る。そこはもう決めている。なので、家事は本当にサボります。
でも他のいろんなことをサボっても、唯一「晩ごはんだけきちんと作る」と決めていて。私の場合、部屋がぐちゃぐちゃでも洗濯物がたまっても、子どもたちにちゃんと食べさせたら罪悪感がなくなるので、晩ごはんだけはちゃんと作る。それだけは自分のなかで勝手に決めています。
出汁からちゃんと取った味噌汁を作るとかレベルの高いことじゃなくて、ごく普通の晩ごはんなんですけど、子どもたちとおしゃべりできる大事な団らんの時間でもあるので。