「笑顔」について語ってくれたジャングルポケットの3人

映画『それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル』(公開中)にゲスト声優で出演したジャングルポケットさん。本作のテーマ「笑顔」について日頃心がけていることや、40代へのビジョンについて伺いました。

お客さんの笑顔がパワーになる

── 誰かを笑顔にするため、また、自分が笑顔になるために心がけていることはありますか?

 

斉藤さん:

家族の笑顔はもちろんですが、劇場に来てくださるお客さんの笑顔は本当に力になります。

 

最近、やっと劇場に活気が戻りつつあるなかで、マスク越しではありますが、笑顔が戻ってきたと実感できるのは、生でお笑いを届けることの喜びでもありますし、僕たちが届けた笑いによりお客さんが笑顔になり、お客さんの笑顔をもらうことで、僕たちのパワーになる。自分のなかのパワーの源になっているように感じています。

 

芸人なのに、なんか素敵なコメント言っちゃってすみません(笑)。

 

太田さん:

そうなんです。まさに、僕らの努力は人を笑顔にするためなんです。それが芸人だと思っています。

 

僕の場合は、人を笑わせるために、歯を食いしばり唇から血が出るくらい噛み締めて、もがき悩んで発狂しそうになりながら、ネタを書いています。

 

斉藤さん:

血が流れるほど無理してるって聞いたら、笑えなくなるから。

 

太田さん:

みなさんに笑顔になってもらいたいという思いで、ひとつの冗談を作ることにも命がけです。

 

人を笑顔にすることはそれだけ難しいということなんです。人を笑顔にするためにどれだけ真剣になれるか、というのが僕たちの仕事。そんなことを意識しながら、日頃から頑張っているということです。

笑顔にしてくれる存在は家族や動物

── 自分を笑顔にしてくれるのはどんなものですか?

 

太田さん:

娘もそうですし、やっぱり家族かな。

 

あと、動物が大好きなので、インスタグラムなどで動物の動画を観ているだけでも、自然と笑顔になります。よく観るのはアメリカの国立公園でトラやライオンを放し飼いしている場所があって。

 

ターザンのような人が動物たちを手懐けている動画、おすすめです!

 

おたけさん:

僕は飼っている犬を見ていると笑顔になります。

 

芸人になるときに、それこそアンパンマンのように、見ているだけで自然と笑顔になる存在になりたいと思っていたのですが、無理でしたね。

©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV ©やなせたかし/アンパンマン製作委員会 2022

笑いを提供して笑顔にさせることも難しいですが、見ているだけで笑顔にさせる存在には…、なれなかったし、なれそうもないです。そういう存在になりたいという思いは、今でもあって意識はしているのですが、根本的に無理な気がしています。

マスクで笑顔が見えにくいと思っていたけど

斉藤さん:

でも、おたけを見て笑顔になっている人もいるかもしれないよ。

 

ドッキリにかかっているおたけの姿を見て「バカだな」って自然と笑顔になっている人、いると思うんだよね。まあ、意味合いとしては「おたけの人生に比べたら、自分の人生はマシかもしれない」的な笑顔かもしれないけれど(笑)。

 

おたけさん:

芸人としては、そういう形で誰かを笑顔にできているなら「アリ」です。

 

まあ、実際に「落ち込んでいるのがバカらしく思えた」「おたけを見てたら明日も頑張れる気がしてきた」というコメントが届くこともありますしね。

 

太田さん:

あまり詳しくは言えないですが、そもそもお天道様の下を歩いていい人間じゃないんで。

 

おたけさん:

書かないでくださいよ!

 

斉藤さん:

芸人の書かないで!は、ね(笑)。

 

おたけさん:

でも、真面目な話、マスクで笑顔が見えにくいと思っていたのですが、見えなくても伝わる雰囲気ってあるんだなと思いました。

 

今までは、お客さんの顔でちゃんと笑っているかどうか確認していたのですが、今は、笑顔の空気、笑っている空気を感じられるようになりました。そういう空気のなかで、仕事ができるということは本当に幸せだなと思っています。