障がい者や高齢者、子育て中の女性とともに、地域の資源を活用して心身に良い商品を開発し続けている松本梓(まつもと・あずさ)さん(36)。松本さんが代表取締役をつとめる「株式会社チアフル」が展開する自然素材のセルフケアブランド「jiwajiwa」の商品や、そのものづくりの過程が今、注目を集めています。

多様な人が関わる商品「jiwajiwa」

── チアフル株式会社ではどのような事業を展開されているのでしょうか。

 

松本さん:

はい。2016年に「ものづくりの輪を、繋いでいく、広げていく」ということをミッションに創業し現在、奈良を拠点に活動しています。

 

具体的には「jiwajiwa(じわじわ)」という奈良の自然素材・ハーブのセルフケアアイテムを展開するブランドを立ち上げており、合成香料・着色料などをいっさい使用しない素材を生かした商品を発売しています。

 

無添加石けん、アロマスプレーなどさまざまな商品を取り扱っていますが、定番商品は「お風呂のハーブ」という入浴料です。

jiwajiwaの入浴料

── 多様な方々と一緒に商品をつくられていると伺いましたが、具体的にはどのような方々とどのようにつくられているのでしょうか。

 

松本さん:

はい。効率を重視して大量に機械生産するのではなく、原材料の充填から外装袋の詰め込みまで、一つひとつ手作業で仕上げています。製造過程には障がい者や高齢者の方々が携わってくれています。

 

また、子育て中の女性が在宅で生産管理や情報発信に関わってくださっています。

製造過程の様子