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会社員経験ゼロの私がひとり親として自信をつけた理由

仕事

2021.09.28

パソナ 小林さん

離婚し、ひとり親となったことをきっかけに心機一転、2歳の娘と淡路島への移住を決めた小林千紘(ちひろ)さん。

 

歯科衛生士としてのキャリアを捨てて株式会社パソナグループに入社し、未経験のパソコン操作が必要な仕事に就くことに。大変ながらも充実した日々を送る小林さんに、初体験の仕事の悩みや2歳の女の子を育てながら感じること、今後の夢について伺いました。

会社員経験ゼロ…だからこそ全てがスキルアップに

── 人生で初めて会社員になって7か月が経ったそうですね。普段の業務はどんな内容なのですか?

 

小林さん: 

総務部に所属していて、全国にあるパソナの物件や駐車場管理、保険などの契約関係の仕事をしています。入社するまでパソコン操作はほとんど経験がなく苦手意識があったのですが、最近なんとか通常業務に支障なく使えるようになりました。

 

パソナは本社機能の一部移転も進んでいますし、物件などの契約先も増えているので、これからも業務は拡大すると思います。私も使えるソフトを増やしたり、パソコン操作をもっと上達させたいですね。

パソナ 小林さん

── 歯科衛生士から初めての事務仕事で、不安が大きかったのでは?

 

小林さん:

不安がなかったと言えば嘘になりますが、当時は「なんでもやろう!」という前向きの気持ちのほうが大きかったです。総務の仕事はいろいろなスキルが身につけられますし、気に入っています。適性を考慮して配属していただいたのかなと思っています。

 

── パソコンスキル以外にも身につけたことがあるのでしょうか?

 

小林さん: 

パソナでは学習塾と連携し、年長児から小学3年生までが受講できるオンライン塾も開催していて、私は4クラスのチューターとして、週1回子どもたちのサポートをしています。これも業務の1つです。

 

こういった経験は初めてでしたが、もともと人と接するのは好きですし、実は向いていたのかもしれませんね。

ひとり親の悩みを打ち明けられる仲間に助けられる日々

── ひとり親として頑張るなかで、悩みや不安を感じることも多いのではないでしょうか?

 

小林さん: 

いま娘は2歳なので、仕事中は社内のキッズスペースに預けていて、本人も大喜びなのですが(笑)、小学生や中学生になったらどうなるのかなぁと考えたりはしますね。

 

キッズスペースは幼児だけではなく、小学生も学校終わりに利用できるんです。学童代わりに利用しているお子さんも多くて。

 

でも、小学校高学年以降になると、キッズスペースに行くのを嫌がるかもしれませんし、長期休みはどう過ごさせたらいいのかな…と心配することはあります。 

パソナ淡路島 社内託児スペース

── そうですよね、先のことを考えると不安になる気持ちはよくわかります。今現時点で心配なことはありますか?

 

小林さん: 

常に一家の大黒柱でいなければならない、ということでしょうか。倒れちゃいけないというプレッシャーや不安は感じていますね…。親や友人は関西圏にいるので、ときどき遊びには来てくれますが、何かあったときにすぐ来てもらえるほど近い距離ではありませんし。

 

コロナはもちろん、風邪にもかかっている場合じゃない。ですから、健康管理には特に気をつけています。

 

── 気を張っていらっしゃるのですね。とはいえ、娘さんはまだ2歳なので、お母さんがそばにいるだけで十分ハッピーかもしれませんよね。

 

小林さん: 

そうですね。離婚や移住は、娘が小さかったから決断できた面もあるかもしれません。淡路島での生活に順応するのも早かったですし、特に問題はありませんでした。

 

でも今後、「どうしてうちにはお父さんがいないの?」などと言われる日が来るのかな、言われたらどう答えたらいいんだろう…というのは考えてしまいます。正直、まだ答えは出ていません。

パソナ淡路島 社内託児スペース

── そういった悩みや不安を感じたときは、誰かに相談したりしますか?

 

小林さん: 

同じ時期に「ひとり親 働く支援プロジェクト」で入社した同僚同士でしょっちゅう話をしています。彼女たちとは同世代で、子どもたちの年齢も近い人たちも多いんです。

 

他愛もない話や悩みを聞いてもらえるということだけではなく、やはり離婚の当事者じゃないとわからない気持ちはあるので…。心の支えになってくれています。

先のことはわからないからこそ「今を大切に生きる」 

── 仕事と家庭はしっかり両立されているようですが、趣味の時間は確保できていますか?

 

小林さん: 

お酒が好きなんです。淡路島のクラフトビールもおいしいですよ。家にはワインを常備していて、娘を寝かしつけたあとに一杯飲む時間は至福です。

 

コロナ禍でなかなか外に飲みに出かけることはできませんが、ゆっくり家飲みをしたりして、ストレスを解消しています。

パソナ 小林さん

── これからの夢や目標はありますか?

 

小林さん: 

仕事面では、とにかく今の業務に精一杯取り組んで、ひとりで完璧にこなせるようになることですね。その上で、娘との時間をきちんと確保できる今の生活を続けられたら…と思っています。

 

先のことは正直わかりませんし、想像もつきません。目の前にある今をしっかり生きていくしかないのかなと。

 

ただ、淡路島での生活は本当に快適なので、いつかここで家を建てられたら…という密かな夢も(笑)。そのためにも、お金はしっかり貯めないといけませんね。

 

 

明るい笑顔が素敵な小林さん母娘。今年から新生活をスタートさせたばかりで、お子さんが小さいこともあって、「今は悩みや不安を感じている暇はない」と話す表情にひたむきな強さを感じました。

 

歯科衛生士から苦手なパソコン業務へのキャリアチェンジも、「私にはできない」とか「これしかできない」などの偏りやこだわりを持たず、「なんでもやる!」という前向きな気持ちで挑んだからこそ、開けた未来なのでしょう。 

ひとり親 バナー画像

取材・文/笠原美律 撮影/東郷憲志

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