働き方の制度が整っていたから、フルタイム管理職に挑戦できた

──みなさん、想像以上に社内制度をたくさん活用されているんですね。ではそれぞれ利用してきた制度で、良かった点を教えてください。

 

 

浦川さん:

妊娠中の「通院時間有給」は、平日しか予約が取れないクリニックに通っていたので便利でした。「在宅勤務」は、通勤時間がなくなるだけで疲労感が全然違いますね。仕事が終わればすぐに子育てタイムに入れるので、ストレスなく気持ちの切り替えができています。

 

熊谷さん:

私の夫は支店の営業職なのですが、当時、当該ポジションでの男性社員の「育児休業」取得は初めてでした。でも上司や同僚は快く受け入れ、理解してくれたそうです。「育児休業を取る男性社員がもっと増えるといいね」と二人で話しています。

 

依田さん:

「フレックスタイム制」は1か月の中で働けば良い上限時間が決まっているので、急なお迎えの連絡があっても他の日に仕事をカバーできるのが良かったです。あとは「看護休暇」に助けられました。子どもが2人以上いると1年間で10日取得できるのですが、この看護休暇は1人に10日使っても良いんです。我が家では上の子の入院の付き添いに充てることができて、本当に助かりました。

 

浦川さん:

「看護休暇」は、予防接種などの短時間利用もできるので使いやすいですよね。先輩ママから「子育てしながら働くのは大変だよ」と言われてビクビクしていたところもあったんですが、年々新しい制度が生まれていて、今では「何て働きやすいんだろう!」と思っています。

 

──年々制度が増えて働きやすくなってきているとのことですが、皆さん制度が充実する前と後での働き方の違いは覚えていますか?

 

依田さん:

正直、最初の頃は看護休暇申請も言い出しにくいと感じることがありました。でも最近では申請を自然に受け入れてもらえる空気があるので、気軽な気持ちで利用できるようになりました。

 

熊谷さん:

私が新入社員の頃は、子どもが生まれたら短時間勤務をするしかないと思っていました。今は「在宅勤務」や「時差勤務」を活用しながらフルタイムで働く日を増やせるのでありがたいです。働き方の選択肢の幅が広がりました。

 

浦川さん:

私は、子どもが小学校に上がったら勉強を見てあげる時間を作りたかったこともあり「短時間勤務にするしかないかな」と思っていました。でも、偶然同じ時期に管理職への打診を受けて…。新しく導入されたフレックスタイム制と在宅勤務を活用すればフルタイムで働ける環境があったことで、現在の働き方ができています。

 

以前は育児や介護など特定の理由がある人向けの制度が中心でしたが、今では制度も増え色々な社員が働きやすくなったと実感しますね。

 

熊谷さん:

わかります!ママ社員自身も、周りのみんなが使えない制度だと、かえって使うことを躊躇してしまうと思います。

 

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