2019.09.25
仕事に家事に育児と、働くママはとにかく多忙。仕事と家庭をうまく回していくには、自分のスケジュールだけでなく、夫や子どもの予定管理も必要になりますね。そこで活躍するのがスケジュール帳。でも、上手に使いこなすのはなかなか難しいものです。
今回は、働くママにぜひ知ってほしい、使いやすいスケジュール帳選びのポイントや、仕事と家庭生活を両立するための活用術をご紹介します。
「空白の時間」も管理できるスケジュール帳が便利
普段、仕事やプライベートのスケジュール管理ツールとして、何を使っていますか?カレンダーに大まかに記入したり、スマホのスケジュール管理アプリを活用したりしている人も多いことでしょう。
もちろん、それらもよい方法なのですが、やはり使いこなしたいのはスケジュール帳。
特に、自分の仕事とプライベート、さらには家族の予定という、複数のスケジュールをまとめて把握・管理する働くママには、自分仕様にカスタマイズしやすく使いやすいという利点があります。
加えて、その日1日の流れを可視化できるので、書き込んでいるうちに頭が整理されていく点でもおすすめ。ちょっとした空白の時間を発見できれば、ママにとっては確保が難しい「自分の時間」にすることもできます。
仕事とプライベートで手帳を使い分ける人もいるようですが、予定を一元管理するという意味では、1冊にすべてを集約する方がよいでしょう。思わぬヌケ・モレが発生しにくくなりますよ。
1か月の流れを俯瞰的に管理できる「マンスリータイプ」
ここからは、スケジュール帳のレイアウトタイプごとに、特徴や活用方法をみていきましょう。まずは、1か月の予定がひと目でわかるマンスリータイプについてです。
手帳初心者にも使いやすいカレンダー型
スケジュール帳に慣れていない人でも、難なく使いこなせるのがカレンダー型のマンスリータイプ。それほど予定の多くない人や、細かい時間の管理までは必要ない人、1日の流れがほぼ一定の人などにおすすめです。
記入欄が何段かに分かれているものを選んだり、色ペンで色を分けたりして、家族それぞれの予定が一目でわかるように書き入れていきましょう。おばあちゃんに子どもを見てもらう機会が多い場合は、おばあちゃんの不在予定も書き入れておくとよいですね。
記入欄が充実しているダブルマンスリー型
マンスリー型は使い勝手がよいけれど、記入欄がもう少し欲しいという場合は、マンスリーページがふたつ付いた、ダブルマンスリー型を。カレンダータイプの記入欄がふたつのものや、カレンダータイプ+ガントチャートタイプのものなどがあります。
自分の予定+子どもの予定や、自分のプライベート&家族の予定+仕事の予定などで分けて記入すると、スッキリ管理できますよ。
1週間の流れを具体的に把握できる「ウイークリータイプ」
マンスリータイプに比べて記入欄が大きく、細かいタスクの管理もできるウィークリータイプ。詳しく見ていきましょう。
時間軸で予定を可視化できるバーチカル型
1日を時間軸で区切って記入できるバーチカル型。仕事では、ミーティングなど、時間が指定されているものはもちろん、書類作成などデスクワークの予定も、自分で時間を決めて記入しておきましょう。
ポイントとなるのは、仕事でもプライベートでも、メインとなる仕事内容や出掛ける予定だけでなく、移動時間や準備の時間なども見越して記しておくこと。実際に掛かる時間を具体的に書き、1日の流れの「見える化」を図ることで、「いつも何となく忙しい」状態から、うまく「スキマ時間」を見つけられるようになります。
バーチカル型を使って、家族の予定も管理するには、縦型タイプなら縦に2分割し、左に自分の予定、右に子どもやパパの予定を記入するとよいでしょう。塾や習いごと、部活などで日によって動きや帰宅時間が変わる、小学校高学年以降の子どものいる方には特におすすめです。
右ページの自由度が高いレフト型
見開きの左ページに7日間分の記入欄があり、右ページがメモになっているレフト型。これを見開きで使い、左ページは縦に2分割して、それぞれに自分の仕事とプライベートの予定を記入、右ページは家族の人数分だけスペースを区切って、それぞれの予定を記入すれば、1週間の家族のスケジュールが一目で管理できます。
この方法だと、たとえば「この日はパパが出張だから、夕食を簡単に済ませて、子どもとゆっくりしよう。早く帰れるように、前日にこの仕事をすませておこう」というように、1週間のなかで仕事と家庭の予定をみてうまく調整できますよ。
細かく記録しておきたい派にぴったりの「デイリータイプ」
1日1ページ分の記入欄があるデイリータイプ。書くスペースがしっかり確保されているため、自分と家族のスケジュールを細かく記入することができます。
スケジュール管理だけでなく、会議内容や上司からの指示、仕事のアイデアを書きとどめたり、子ども関係の連絡事項をメモしたり。仕事、プライベートに関わらずとにかく何でも書き込めるので、情報集約ツールや記録媒体としても優秀です。細かく記録しておくことで、あとから読み返したときに、仕事にも使えるような思わぬ発見があるかもしれませんね。
難点を挙げるとすれば、1日1ページなのでかなりボリュームがあること。女性が持ち歩くには少し重く、バッグの中でかさ張るため、このスケジュール帳は会社のデスクや家で使い、スマホのスケジュール管理アプリと併用している人も多いようです。
タスクが多いママこそ手帳を活用したい
仕事や家事はもちろん、町内会の会合やゴミステーションの当番、銀行振り込み、子どもが学校で使うものの準備、体操着のゼッケン付け、パパの出張など、働くママは常にフル回転。頭の中は「やらなきゃいけないこと」でいっぱいです。
本当は、そんなママたちにこそ、スケジュールを整理してくれる秘書が必要ですよね。その代わりをしてくれるのがスケジュール帳なのです。最近では、自分の予定のほかに家族の予定の記入欄を設けた、ママ向けのものもたくさん登場しているので、活用するのもよいですね。
文/佐藤仁美